たまには浮気してみたい・・・。
そう思いまして、いくつかカードゲームを購入しました。上左から「アーカム・ノワール 事件簿1 魔女教団の殺人」、「GEMINOA ~TALE OF THE ETERNAL SOULS」、下左から「Lemures ~Souls of the lost seeking a place to return」、「のびのびTRPG ザ・ホラー」、「マッドネスアワー」です。
今回はこの中で「アーカム・ノワール 事件簿1 魔女教団の殺人」の話です。
元ネタはご存じクトゥルフ神話で、その中の「魔女の家の夢」、「戸口にあらわれたもの」、「名状しがたいもの」から引用されています。このゲームは1人用で、もともと海外のゲームをアークライトが日本語化したものです。テキストは日本語ですが、イラストは多分海外版のものが使われているかと思います。
ゲームでは、プレイヤーは私立探偵ハワード・ラブクラフトになって一連の事件を追います。「事件簿」と書かれていますが、推理ゲームではありません。カードに書かれたマークを繋げていって、6種類のうち5種類の手がかりが集まれば1つの事件が解決。この手がかりの中にある「真相」カードを5つ集めればプレイヤーの勝利、狂気に陥ったり、犠牲者5人が出尽くすとプレイヤーの負けです。
初期配置は以下のようにします。
「手がかりカード」の左から1枚取り、それをプレイするか、捨てて手札をプレイします。プレイする際には、「犠牲者」カードの右に「手がかり」カードを付けていきますが、カードの右側にあるマークと、プレイする「手がかり」カードの左側にあるマークが同じでないと付けることができません。
付けた「手がかり」カードの右にもマークがありますので、同様に別の「手がかり」カードを繋げていきます。このようにして「手がかり」カードの列を作っていきます。手がかりカードの上にあるマークは6種類あり、それを5種類集まれば、その事件が解決となります。
ただし、です。
単に手がかりを集めただけでは「真相」に迫ることができません。「真相」に至る「ピース」が必要です。下の写真の右側が「ピース」付きの「手がかり」カードです。左上にジグソーパズルのピースのマークがついています。その上にある錠前のマークは、ロックを外すための「鍵」カードが列の前についていないと置けないことを示しています。
ちなみに左側のカードは「ショゴスたん」です。「手がかり」の中の1種類「モンスター」です。左上の「3」は、列に3枚以上ないと置けないことを示しています。ショゴスたんはそんな簡単に姿を現しません。
カード下には「カードの効果」が描かれています。探偵がびっくりしている黒いマークは狂気チェック強制です。
かくして「手がかり」カードを取りつつ、事件に対してカードをプレイし、手がかりを集まったら事件解決を行います。ちなみに、捨て札に「砂時計」マークがあると時間切れカード置き場に置かれ、5枚集まると更なる犠牲者が発生します。犠牲者カードの山が尽きてて、更なる犠牲者が出るように強制されるとプレイヤーの負けです。
こんな感じで、勝つか、負けるまでプレイを続けます。深く考えなければ数十分で終わりますが、深く考えないと勝てません。次にどんなカートが来るかは「手がかり」が5枚見えているのでわかりますが、効率的に事件に付けていかないと狂気になりやすくなります。事件の列に7枚以上ある場合は、付けるごとに「狂気チェック」。50%の確率で狂気マーク付きカードを引いてしまいます。また、ピースも1種類1枚(2種類だけ2枚)なので、捨て札行きや時間切れ行きになると取り戻すのが大変です。取り戻すカードの効果もありますが枚数が少ない。上の例ですと、狂気エリアにピースが1枚あるので、ほぼアウト状態です。
各カードに書かれているイラストは、元ネタの「魔女の家の夢」、「戸口にあらわれたもの」、「名状しがたいもの」から来ていますので、これらを知っている人は「ニヤリ」とすることでしょう。下の例はクトゥルフ神話の名物男「アーミテイジ博士」(左)と「ランドルフ・カーター」(右)です。
このゲームは、いわばキャラものですので、例えば「名探偵コナン」なんかに適用することもできそうです。狂気エリアに「黒の組織の連中」とか。まあ、世界一の犯罪都市米花町ですので、犠牲者は選り取り見取りですね。
マークを繋げて事件を解決するゲームでは「シャーロック・ホームズとモリアーティの罠」(アークライト)がありますが、こちらは純然たる図形パズルですね。こちらもキャラゲーと言えます。ハドソン夫人が無茶苦茶使える。大活躍していました。
キャラゲーという事で、「マッドネスアワー」の「アーミテイジ博士」と「ランドルフ・カーター」です。・・・私は日本のアニメ調の方が好みかな。