降りてみた

 GMTのThe Battle for Normandyのルールを一通り目を通しました。なので、お試しプレイでも。せめてThe Day(その日)、いわゆるD-Dayぐらいはプレイしてみたいなと思いまして。

 最初は空挺降下です。先導ユニットが最初に降ります。連隊に1つなので、米軍は2個師団で計6個。英軍は3個と、ペガサスブリッジ強襲部隊用に1回行います。初期位置は決まっていますが、1/2の確率でズレます。

米軍の先導ユニット降下予定位置

英軍先導ユニット降下予定位置(一番西がペガサス橋)

 結果は、米軍は6個中1個だけズレ、英軍は3個中1個だけズレました。確率1/2なので結構優秀。ただし、ペガサス橋の部隊は2ヘクスズレるという・・・。一番エリートのはずですが。

 次に大隊ごと(米軍は2個師団6個連隊18個大隊54個中隊)に、降下精度を決めます。降下精度とは、ズレる(スカッターする)ヘクス数を決めるダイスの数です。1d6で1なら1/2d6ヘクス(切捨て)、6なら2d6ヘクス、その他は1d6ヘクスです。下手すりゃ最大12ヘクスズレます。どんだけ輸送機パイロットの腕が悪いのか。あるいは降下士官の質が悪かったのか(民家の灯火を見て「今だ、降りろ!Go!Go!Go!」)。

 次に大隊ごとにスカッターした方向を決めます。最後に中隊ごとに先の降下精度ダイス数を振りスカッターしたヘクス数を決めます。結構ダイスを振ります。

米軍のスカッターの結果(右上は上陸部隊、右下に海に降下した中隊)

 いや、すんげぇズレますな。大体が1d6なのですが、それでも広域に分散。うーん。映画「史上最大の作戦」で、迷子が続出したのが分かります。

 「お前ら何処の部隊だ?」「101です。」「ここは82の集結地だぞ!」

 なんか、こんな会話があったような・・・。実際に起きています。

 さて、これで終わりではありません。敵ユニットに隣接した部隊は、即射撃を受けます。射撃は通常の戦闘と異なりCRTを使いません。降下フェイズと上陸フェイズのみの特殊戦闘方法です。独軍ユニットごとに1d10を振り、戦闘値以下なら1ステップロス(1は絶対成功、10(0)は絶対失敗)。幸い隣接している独軍は戦闘力1なので、損害無し。そして、最後に降下損害を適用します。独軍ユニットと海に降下した部隊は即除去。3個中隊がポン。そして湿地に降下した部隊は1d6で5-6が出ると1ステップロス(中隊なので即除去)。

米軍の降下の最終結果(海上にあるのが除去ユニット)

 5個中隊が除去されました・・・。そういえば、海に落ちた部隊も実際にいたとか聞いた事があります。合掌。

 英軍も似たり寄ったりで、5個中隊が除去されました。

英軍の降下の最終結果(海上にあるのが除去ユニット)

 空挺部隊は損害が大きいよね。