「シャーロック・ホームズ10の事件簿」(ティム・デドブロス/二見書房)

 アマゾンで見て即ポチしました。実は「シャーロック・ホームズ10の怪事件」の再販と勘違いして。あのシリーズは全部実家に置いていて親に捨てられてしまいました。シャーロキアン垂涎のものだというのに。これだから物の価値が分からない輩は・・・。

 それはそれとして、実は全然別の物でした。アマゾンの紹介で「ゲームブック」と書いてあったから勘違いした・・・。まあ、謎解きは謎解きです。

 この本は、1885年にワトソンが発表したという体裁になっています。そのため聖典と同様にワトソン視点で書かれています。

 全10話が、それぞれ3つの章に分かれていて、それぞれの章で質問があります。最初は、各章の質問に回答してから先に進もうと思いましたが、それだと引っかかっている質問から先に進まないので、一話分全部を読んでから3つの質問に回答することにしました。答えは最後の方に1ページ1話で書かれているようです。なので、このやり方でも問題なさそうです。

 そして、現在第1話「バーチフィールドの謎」を解いている最中です。そこで、疑問が・・・。

 この本にはあちこちに挿絵があります。バジェットの様な感じの挿絵ではありませんが、ホームズものらしいきれいなイラストです。ホームズ、ワトソンだけではなく、登場人物や小物、館などなど。そして挿絵に説明文も付いています。が、これが曲者です。本文中でワトソンが知り得ていないことが書いてあったりします。まあ、ホームズなら推理していたかもしれませんが。あるいはミスリードするための物でしょうか。

 このイラストと説明文の最大の問題は、本文のどこにも書かれていない登場人物がいることです。正確には姓と名が別々なら存在するのですが。つまり姓と名の組み合わせがおかしい。・・・え?これ原文か和訳のプリントミス?推理物でミスプリとか最悪です。シャレにしかなっていません。

 それともヒントなのでしょうか?そうだとすると登場人物の人間関係がガラッと変わってしまいます。そもそも、それ、ホームズが推理できることなのか?

 まだ答えを読んでいませんが、それによっては駄本に堕します。

 さあ、真相はCMの後で!

 

(追記)

 やっぱりミスプリでした。挿絵はあまり関係ないようでした。