SCS North Africaをちょっとプレイ

 シナリオ1はブレビティ作戦です。多分一番簡単だと思うのでSCSシステムに慣れるためにちょっとプレイしてみました。

 ブレビティ作戦は、トブルク解放三作戦の最初。Wikiでもあまり取り上げられていない、多分マイナーな戦いです。ゲームも単体ではあまり見かけません。

 トブルク解放のための戦いのはずなのに、勝利条件はサルーム、フォート・カプッツィオ及びハルファヤ・パスを挟む2ヘクスの4ヘクスを支配した側が勝ち。どちらの陣営も4ヘクス支配できなければ引き分けと言うものです。ジョンブル魂があるなら、トブルク方面への突破が勝利条件ではないだろうか。とか思ってしまいますが、絶対無理ですね、戦力的に。

 このシナリオは入門としてなのでしょうか、ロンメルが出てきません・・・。ロンちゃんはトブルク攻略に夢中です(トブルクはマップに入っていません)。その割にオコンナーさんは捕虜になっています。このゲームでは、捕虜になった将軍を取引できます。ロンメルが捕まったら、オコンナーととっかえっこ出来ます。する人がいるとは思えませんが。ロンちゃんだけ特別ルールがありますから、レート3:1ぐらいじゃないと釣り合わないでしょう。そんなわけで不幸なオコンナーさんはずーっと「捕虜」状態です。わざわざシナリオに入れなくても・・・。

 砂漠戦ですので補給が大事です。主導権側が先攻か後攻を選んだ後、交互に活性化していきます。活性化は補給ユニット2個消費する「完全活性化(突破フェイズあり)」、補給ユニット1個の「限定活性化(突破フェイズなし)」、敵が攻撃してきた場合に選択できる「反応活性化(移動のみ)」、「パス」を選んでプレイします。イギリス軍は補給ユニット4つ、枢軸軍は3つなので、イギリス軍は完全活性化2回か、完全活性化1回に限定活性化2回、もしくは限定活性化4回できます。ドイツ軍は完全活性化1回と限定活性化1回、もしくは限定活性化3回です。これらが終わると1ターン終了。で、シナリオは1ターンなのでゲームエンドとなります。

 ところで、この補給ユニットには「10」という数字が書いてあります。意味はありません。多分、元々在って放棄された「作戦ポイント」のためのものかと思いますが、ユニットから消しとけばいいのに。一瞬、補給ユニット消費ではなく、補給ポイント消費かと勘違いしそうになりました。別に「1」とか「5」とかいう数字があるユニットは無いので、まあ気が付きますが。

 ゲームをプレイしてみて、どうも互いに相手の勝利を阻むのはできますが、勝利をつかむのは難しいです。主導権はイギリス側が持っていますので、4ヘクスの占領は概ね簡単です。が、保持できない。枢軸軍が1ヘクスに集中して攻撃をかけてきたら、どうしても追い出されます。とはいえ、逆に枢軸軍は4ヘクスを狙うのは難しい。補給ユニットが3個しかないので、どうしても4つあるイギリス軍より後手に回ります。まあ、まだ2回しかプレイしていませんし、まだ作戦研究の余地があります(もっとユニットをばらけて守る/攻めるとか)。GTS SAARと同じようにシナリオ1でしばらく遊べそうです。キャンペーンとか、いつになるやら。