キツネとハリネズミ

 「キツネはたくさんのことを知っているが、ハリネズミは大きいことを一つだけ知っている」
 『大戦略論』(ジョン・ルイス・ギャディス、村井章子:早川書房)の最初の方出ててくる言葉です。古代ギリシャの詩人パロスの一節だとか。アイザイア・バーリンはこれを偉人の分類に応用したそうです。
 キツネはいろんなことをやる
 ハリネズミは一つのことを突き詰める

 私は間違いなくキツネです。いろんなことをやるというより、飽きっぽいのであちこちに目が向きます。

 で、ASLをやる人は多分ハリネズミでではないかと(個人の感想です)。さもなければ、あれだけ深い沼に入れないと思います。

 この本は、ペルシアのクセルクセスによるギリシア遠征、ペロポネソス戦争オクタウィアヌスアウグスティヌスエリザベス女王や、ワシントン、ウィルソン、ルーズベルトリンカーンといったアメリカ大統領までを題材にして、イェール大学の「グランド・ストラテジー」講座をまとめたものです。この本は面白そうなので、続けて読んで興味深いことが書いてあったら、また引用しようかと思います。ネタができそうです。