ダイスも忖度するのか

 「On To Richmond II」のシナリオ2のプレイ中です。このシナリオは、1962年5月4日スタートです。ちなみに、シナリオ1は4月5日スタート。このシナリオ1は、マクレランがもっと積極的で、かつ天候が良かったことを想定した架空戦で、ウォリック川西岸に築かれていた南軍の堡塁に対する総攻撃を扱っています。史実では、慎重居士マクレランはそんな無謀な事はせず、砲兵の集結を待ったり、対抗壕を掘ったりして攻撃準備をしていました。シナリオ2のスタートである5月4日以降まで一か月も・・・。それはまあリンカーンに「グズグズ病(The Slows)」とか言われるわけです。

 さて、南軍のジョンストンは、こちらもやっぱり慎重居士でしたが、北軍の準備が着々と進むことに懸念していました。そんなわけで、5月3日の夜に、ひっそりとウォリック川の防衛線から撤退したのです。5月4日に、南軍の堡塁が空になっていたの気がついた北軍は追撃戦を開始します。これがこのシナリオ2です。南軍はNew Kent郡まで無事に撤退することが目的です。

 プレイし始めてしばらくすると、南軍ばかり活性化していることに気が付きました。このゲームは、1ターンに複数の活性化フェイズがあり、両軍が1D6振って出目の大きい陣営が1ユニットもしくは1司令官(と配下の複数のユニット)を活性化できます。同じ出目の場合は南軍が活性化します。南軍は撤退行動をしていますので、南軍ばかり活性化すると、ドンドン距離が開いていきます。・・・こんなところまで、マクレランのThe Slowsを再現しなくても・・・。ダイスが史実に忖度しているのでしょうか。