戦闘後前進について

 CMJ最新巻を読み終えました。今回のウォーゲーム・メカニクスは戦闘後前進の話。「TACTICS II」を手に入れていたので(ルール読んでいないけど)、その話題だったのがちょうどよかったです。退却と戦闘後前進のルールは2つ合わさってこそ効果があるという点には納得です。とはいえ、だから戦闘後前進が無いのはダメかというと、そうでもない気がしました。戦線が膠着するという点で最初に頭に浮かんだのは、第一次世界大戦西部戦線です。塹壕戦でほとんど戦線が動いていません。こういったゲームなら戦闘後前進がない方が自然かもしれません。この塹壕戦では、準備砲撃の際に後方に退避して、準備砲撃が終わった後で前線に戻っていたと思います。また戦術級ですと、攻撃時に敵が退避しているのに気が付かず、攻撃後に敵が戻っていたというのもありそうです。太平洋戦争時の日本軍とか。NAWでは、戦闘後前進しないという選択肢もありますが、これは強ZOCから逃れる手でもあります。こういったゲームでは、敵を追い払うという行為が再現されているのではないかと思います。なので以外に戦闘後前進が無くても、現実をシミュレートできる状況はある気がします。

 将棋なんかですと、敵のいるマスに攻撃し、敵を除去してそのマスに居座りますので、これは戦闘「後」前進ではないですね。戦闘行動が前進を兼ねています。むしろこちらの方が自然なのかもしれません。「TACTICS II」も、敵のいるグリッドに攻撃側ユニットが入って、除去なり後退させるなりするというのもよいかもしれません。