さて、続けて戦国群雄伝シリーズをプレイしようかなと思ったのですが、何がいいか?「九州三国志」、「西国の雄」、「長元記」は西日本で、土地勘がありません。NHK大河でも「毛利元就」ぐらいしかやっていず、出てくる武将もそれほど知っているわけではありません。つまりパス。「秀吉軍記」は何故か3つのシナリオが別々に出されています。探してくるのが面倒なのでパス。まあ、そんなわけで、ルールとしても一番新しい「新信長風雲録」かなぁ。VASSALモジュールはきゃめるさんが作ったものではないので、セットアップは自分でしないといけません。さて、シナリオはどれがいいか?シナリオ1と2は練習用ソロだからパス。という事でシナリオ3「志賀の陣」。シナリオ4もセットアップがほぼ同じなので、取り合えずセットアップして保存しました。これで何回もセットアップせずにプレイできます。こちらも色とりどりの武将たちが出てくるので、どれが織田方でどれが反織田方かわかりにくいです。が、回転できるので、反織田方を180度回転させました。これで間違えない。どうプレイするかの指針を得るためにGJ誌を出してきました。最近の号なので見えるように置いてありました。
そこで、デザイナーズノート(福田氏)とデベロッパーズノート(近藤氏)が掲載されていたので読んでみました。
どうやら、「志賀の陣」が近藤氏のおすすめのようです。というか、一番力を入れている。なんか、他のシナリオはあまりデベロップしていないような書きぶりでした。近藤氏曰く、「志賀の陣」は動きが激しくあるが、シナリオ4「元亀騒乱」は少し長すぎてだれるようです。しかし、福田氏は「元亀騒乱」を強く推しているようです。
この違い、考えてみました。多分、福田氏は「What If?」をやりたいんじゃないかな。戦国群雄伝シリーズの最初の「信玄上洛」がそもそも「What If?」です。情勢変化ルールについても、やはり「何がありえたか?」を表しています。一方、近藤氏は「ゲームとして成り立つか?ゲームとして面白いか?」をベースにしているようです。近藤氏はいくつものゲーム評論を書いていますし(ゲームも作ってはいますが)、評論家的な立場でデベロップしていたのでしょう。
これはシミュレーション性重視か、ゲーム性重視かという、昔ながらの対立のような気がします。昔ほど先鋭ではないですが。なので、どちらが正しいかという問題ではないでしょう。まあ、取り合えずプレイするのは「志賀の陣」。短いから・・・。
ついでに書くと、この本誌の「ウォーゲーム英雄列伝」(近藤氏が執筆)のコラムで「関東制圧」が書かれていましたが、シナリオ2と3はどうもダメなようで、シナリオ4がお勧めだそうです。