群雄伝2つ

 外国の戦場ばかり渡り歩いていましたが、そろそろ日本の戦場も体験せねばと思った次第。そこで、前からプレイせねばと思っていた戦国群雄伝を選びました。

 戦国群雄伝シリーズもだいぶ久しぶりです。なので、簡単なシナリオからと思ったのです。そこで、きゃめるさんが作成されたVASSALモジュールで、「関東制圧」よりシナリオ1「天と地と」をプレイしました。第四次川中島の戦いです。双方、本城にいるところからスタートです。で、上杉軍は南下し、武田軍は元々海津城にいた高坂に加え、真田、馬場が海津城に籠城します。上杉軍は全軍挙げて海津城を包囲。躑躅が崎にいた信玄、山形、典厩信繁は北上して、妻女山に陣を構えます。いわゆる後詰めです。この位置にいると「合戦」が起こらないのです。総大将同士の戦いは「合戦」になるのですが、どちらかが山地にいると「合戦」が発生せず、「小競り合い」になります。そんなわけで、上杉軍は包囲に長尾、柿崎、安田を、野戦に謙信で信玄を討ち取ろうとします。一方、武田は謙信を無視して攻囲軍をチクチクと攻撃。結果、攻囲が崩れるとともに損害が増して上杉軍の敗北。謙信の様な戰さ馬鹿を相手にしてられません。いわゆる250年早いライヘンバッハプランです。籠城軍は士気-3まで下がり、城の耐久は4まで下がりましたが、よくよく考えると籠城軍は士気が自動回復できるんですね。信玄を通じて本城まで連絡線が通ります。まあ、後詰めに御大将自らが来ているのですから、そりゃ士気も上がるってもんです。

「後ろの丘に、風林火山の旗が上がります!」(黒沢映画「影武者」より)

最終状況(柿崎、安田が士気-1で後退)

 さて、続いてシナリオ2「謙信越山」をプレイしようかと思ったのですが、これ、関東の武将が北条方と上杉方で複雑に分かれていてわかりにくい。よく見ると色が違うんですが、頭のみならず目も悪くなっている私にはちょっと面倒。なので、パス。

 次に選んだのは「独眼竜政宗」よりミニシナリオ1「人取橋の戦い」。これも短い。で、伊達VS反伊達ですが、初手は伊達成実による畠山攻撃。これで畠山は二本松城に籠城。ついで伊達政宗が包囲。片倉と田村は阿子島城攻撃に向かいます。反伊達軍はノロノロと戦場に向かいます。とにかく反伊達の主力の佐竹と芦名が足が遅い。佐竹は第3イニングまで来れず、攻撃できるのは最終イニングのみ。行動力2の芦名も同様。その間に伊達は小銭の軍団(白河とか)を各個に攻撃して後退させます。そして阿子島城を落とし二本松城に接するヘクスに移動します。何とかたどり着いた佐竹と芦名ですが政宗がいないので「合戦」にならず「小競り合い」で片倉のみを攻撃するも、結局押し切れず。最終ステージに片倉8ステップに田村2ステップの合計10ステップは、佐竹だけでは潰し切れません。

最終イニングの第3ステージの反伊達フェイズ

 前にプレイした時はもっと伊達が苦しかった気がしますが、もしかしたら「雪」を適用し忘れていたのかもしれません。これはむしろ反伊達の方が苦しいです。阿子島城が伊達の物になっていると連絡線が切られます。補充はないけど士気の回復が難しくなります。まあ、落城したのは包囲ロールで1が出まくった幸運でもありますが。

 政宗が前線に出ないと「小競り合い」のみなので、小銭の軍団では片倉、成実には対抗できません。主力の到着は第3イニングの最後なので攻撃できるのは数回のみ。これでは伊達方のステップを削り切れず、二本松城の隣接ヘクスに突入するのは難しいでしょう。どう攻めるべきか。