火山噴火と国の滅亡

 「ナポレオン 覇道進撃」(長谷川哲也)の23巻を読んでいて、ナポレオンがパリに戻った頃の1815年4月にインドネシアのタンボラ火山が記録に残る人類史上最大の噴火をしたと描いてありました。火山灰が世界中に撒き散らかされ、夕焼けを血のように赤く染めたとか。マンガ的にはワーテルローに至るナポレオン帝国の滅亡の序章として描いたのだと思います。

 そこで思い出したのは、昔紹介した「武田氏滅亡」で書いてあった武田氏滅亡直前に浅間山が噴火したことです。当時、浅間山が噴火すると不吉だと言われており(山梨や長野で)、これが武田方の士気喪失の一因になったとか。実際、この後、武田方の城は織田方の進撃に対して、自落していきます。ホント、ドミノ倒しのように。

 まあ、この二例だけで火山噴火が国家の滅亡につながるとは言えませんが。そもそも、江戸時代の浅間山の噴火では幕府は滅んでいませんし。遠因になったかもしれませんが。

 それにしても、武田氏滅亡のゲームを作ろうとすると、あのドミノ倒しの様な自落をどう表現するか考えないといけませんね。それに、対戦型だと武田方プレイヤーはストレスで倒れそうです。多分、武田と織田・徳川・北条連合軍の戦いより、織田、徳川、北条がどれだけ武田領に侵攻して自分と取り分を増やすか競争するゲームとか、武田のソリティアにして滅亡を回避するゲームにするのがいいような気がします。ある意味究極の末期戦ゲームだな。ドMでないとプレイできない。そんなゲームがあってもいい。