宮沢賢治の科学的考察

 昨日まで紹介してきた浮気中のカードゲームですが、残り「Lemures」と「マッドネスアワー」はまた今度。「Lemures」は初めてのプレイの時は楽しみを増やすために特定の手順が必要なようで、じっくりやりたいので週末の連休にプレイしようかと。「マッドネスアワー」は最低2人でプレイするもののようです。こちらはプレイヤーの1人が謎の少女(=ゲームマスター役)となってプレイするもののようですので、友人たちとプレイしたいと思っています。このご時世、何時になるやら。今日も1万7千人越え。先週の2万人越えよりは少なくなりましたが。そろそろピークを過ぎてもよさそうなものです。

 

 宮沢賢治が農業学者であり地質学者でもあったことは周知のとおりです。その知識は、彼の書いた童話にも表れています。私が好きな「グスコーブドリの伝記」ですが、この物語の最後は大寒冷の冬の対策として火山を噴火させ、放出した二酸化炭素によって温暖化を図るというもので、ブドリが火山噴火装置を起動するために残って最後を遂げるというものです。この自己犠牲が非常に心に刺さっています。
 さて、二酸化炭素による温暖化というのは賢治の時代にもわかっていたことなのでしょう。とはいえ「温暖化ガス」とかが一般的ではなかったと思うので、当時としてはかなり先進的な知識だったと思います。
 しかし、噴火による火山灰の拡散と太陽光遮断による寒冷化についてはわかっていなかったようです。もし、ブドリの壮挙が行われたら、むしろ寒冷化が進んで大飢饉が発生したでしょう。戦国時代がそもそも何で戦乱の時代だったかといえば、飢饉による食糧不足解消のために他国を攻めて略奪を行うというのが原因だったという説もあります。また、地球規模で15~16世紀は戦乱の時代だったのも、地球全体が寒冷化していたためとも言われます。実際、太陽活動の不活発な時期であり地球規模で火山噴火が多かった時代の様です。
 そんなわけで、宮沢賢治の物語も、少し惜しいっ!という感じでした。

 何でこんな事を言いだしたかといえば、実は変な夢を見たせいです。
 SF的な世界観で地球ではないどこかの惑星の話です。一人の技術者の青年と二人の女性(一人は兵士、一人は民間人)。青年と女性兵士は敵対している陣営。女性兵士が戦闘機で青年がいる基地を攻めて滅ぼそうとした時に、神機と呼ばれる高爆発物の衝撃波で女性兵士の戦闘機を撃墜した青年が、戦闘機から脱出してきた女性兵士を匿います。交流しつつも結局敵陣営に戻る女性兵士。青年は神機を使って火山噴火させ、惑星を救おうとします。ここ、ブドリの話と丸被り。女性兵士と民間人の女性は友人同士で、女性兵士から話を聞いて青年を訪ねてきます。夜の草原に座った青年と女性民間人。遠くの火山が噴火するのを見ながら青年は眠るように死んでいきます。

 何でこんな夢を見たのやら。別に直前に「グスコーブドリの伝記」を読んだわけでもないですし、SFマンガを読んでいたわけでもありません。大体は前日に読んだりしたものが夢に出てくることがあるのですが、今回はさっぱりです。夢というのは、まだ科学的に解明されていないものでしたよね。