Levy & Campaign太平記こぼれ話

 L&C太平記を作っていて思った事。

 

 元となった「Plantagenet」は、ロケールとしては都市・町・要塞でした。一方「太平記」では国をロケールにしています。が、「Plantagenet」のロケール数が約30なのに対し、旧国は60以上ありまして、軽くするという目的にそぐわなかった。なので、いくつかはまとめたのです。そこで考えたのは、国の狭さというのは、当時の人の活動範囲を示しているのではないか、という事でした。昔、池波正太郎の本で読んだのは、池波正太郎の祖母は自分の住んでいた町内から出たことがない、という事で、町内で全て揃ってしまうので出る必要もなかったという事でしょう。今でいうとネット注文できるのでひきこもるのと似ているかも・・・。それはそれとして、律令時代は人が少ない上に、ほぼ現地で自給自足もできるので、行政単位の国を小さく分けてもよかったのではなかろうか、という気がしました。

 

 日本史上、最も人生を楽しんだのは佐々木道譽ではないだろうか。長寿で言えば伊達政宗も人生を楽しんだのかもしれませんが、それはどちらかと言えば人生の後半ではなかろうか。もっと長寿では真田信之が戦国一の長寿だったと思いますが、この人、多分人生をそれほど楽しめなかったのではないかという気がします。「人生を楽しむ」という事の定義として、まず長寿が挙げられると思います。太く短くもいいですが、多分楽しみの時間は長い方がいいでしょうから。また、「楽しむ」ためには我慢することが少ない方がいいでしょう。ドMでない限り。佐々木道譽は、長生きもそうですが、やりたい放題やっていた気がします。なので、多分、日本史上、最も人生を楽しんだ人ではないかと思いました。