ArdennusⅡの疑問点

 SCS「ArdennesⅡ」のやり直し。やっぱり川が通れないとドイツ軍は歩兵しか渡河できません。なので、17日のバストーニュ陥落は夢幻でした。ヒトラーの夢落ち。

 それはそれとして、プレイしていてルールに疑問点がいくつか。

①渋滞ヘクス

 ドイツ軍は渋滞ヘクスに入るとDGになるのは当然として、連合軍はどうなんだろうか。ウエストウォールヘクスはドイツ軍のみ有効というのはルールに書いてありましたが、渋滞ヘクスについては何も記述がありません。まあ、橋のたもとで渋滞するのは日本でもよくみられる光景ですので、これは構造的な問題だから連合軍もDGになるでいい気がします。

②橋の爆破

 連合軍のみに許される橋の爆破ですが、いつでもできるとルールに書いてあります。でもドイツ軍が動き出す前に爆破するのはどうなんだろうか。史実では17日になってようやく連合軍の上層部がドイツ軍の本格的攻勢だと認識しています。なので、第1ターンは爆破不可の方がいいんじゃないだろうか。実際にプレイではドイツ軍が動き出す前に早々に爆破していました。こうすれば機械化移動タイプのユニットは川を渡れませんので。

③砲兵

 連合軍はドイツ軍ターンにも砲撃できます。これも②と同様の理由で第1ターンにできるのはどうなんだろうか。第1ターンはドイツ軍の突破フェイズがないので(あっても動ける機械化移動タイプのユニットが少ないですが)、バランスを取る上でも第1ターンのドイツ軍ターンの連合軍砲兵フェイズはない方がいい気がします。

④ZOCボンド

 シモニッチ御大が創ったZOCボンドという概念。このゲームでも使われているのですが、間に1ヘクス空けた状態と書かれています。本家の方は間に1ヘクスあってもいいし、それがヘクスサイドでもいいのですが、このゲームではヘクスサイドのZOCボンドは許されないのでしょうか。その辺、今一わかりません。ちなみに、本家の方はZOCボンドを越えた移動は不可ですが、こちらは可能なようです。というか、特に記述が無く、地形効果表でZOCボンドヘクスは+4移動力コストとしか書かれていません。つまり他の地形コスト+4で進入し、さらにその向こうのヘクス地形+1(敵ユニットの隣接ヘクスへの移動コスト)で通り抜けられると。道路移動する機械化移動タイプなら可能な移動です。うーん。どうなのかな。

 

 また、添付されていた和訳ルールは、最新のエラッタが反映されていないので、作り直してみました。そしたら、ルール本文自体も最新の物とは微妙に違っていました。大枠では違わないんですが、一応それも入れたものが下記です。本文の大部分はサンセットの物ですので、余り大々的に配布してもらわない方がいいかな。

 個人的には、サンセットの三段組はあまり好きではなく、二段組にしています。読むときに目を左右に動かしますが、二段組の方が右左に動かさなくて済むので読みやすいんです。また、印刷すると明朝体は薄くなるので、ゴシックにしています。太文字が見にくいですけど。

 

https://drive.google.com/file/d/1YurATwq_Mi-jF11coCn0YXPxG4KzeOgo/view?usp=sharing