「あなたも脱出できる」(L. E. ホール)

 脱出ゲームが流行っているそうな。Swichなんかでも「○○からの脱出」とか言うゲームもあったりしますが、それをリアルにしたものもあるそうで。そういった脱出ゲームについての解説本です。

 内容は、まず最初に、この手のゲーム(というか概念)の歴史を古代から現代まで見ています。そして現代のいわゆる「脱出ゲーム」がどういった経緯で発生し発展したのかを説明しています。次いで、脱出ゲームをプレイする上での謎の解き方や考え方、そして脱出ゲームを作る際の留意事項まで書かれています。謎の解き方については、具体的な例を挙げて読者に解かせようとします。でも、元が英語の本なので、英語が苦手な私としては解いた単語がホントにある単語なのかわからないケースがあります。英語のなぞなぞって好きじゃない。

 とはいうものの、謎の種類なんかを知っていれば、リアル脱出ゲームであろうと、ゲーム機のソフトであろうと、解きやすくなると思います。この辺は、やはり経験がモノを言うようです。

 その他、初心者にありがちなミスというか、プライドやゲームに対する態度などは不要であると指摘しています。謎は解けるようになっている。5分考えてわからなければ他の人に譲ったり、ヒントをもらったりする方がいいそうです。まあ、リアル脱出ゲームは大体1時間ぐらいが目安らしいので、余り長々と一人で考えていてもダメなのでしょう。そのあたりはゲーム機のソフトとは違うところでしょうね。

 うん。この本を読んだら、やりっぱなしの「アナザーコード」をやりたくなってしまいました。何と言うか、やりっぱなしのゲームが多すぎる気がします。