ドイツ軍が厳しい

 SCSの「ArdennesⅡ」をちょっと触っています。で、ドイツ軍が厳しいなぁと思ったのでした。

厳しさその1

 第1ターンの奇襲ルール渡河がありません。バルジとかバルバロッサとか、なんか第1ターンに奇襲っぽいルールが無いと、ちょっとしょんぼりしてしまいます。それどころか、第1ターンはドイツ軍の突破フェイズがありません。

厳しさその2

 渋滞ヘクス。町とか橋のたもととかが渋滞ヘクスに指定されていて、進入すると即混乱状態(DG)になります。DGですと、攻撃力、防御力、移動力が1/2になります。特に移動力1/2が厳しい。装甲部隊は移動力12あるんですが、平地でも移動コスト3です。半減すると平地で2ヘクスしか動けません。EZOCが無くても、スカスカと敵の横を通り過ぎるという事が出来ません。突破やオーバーランも不可です。

厳しさその3

 誰も騙されなかったから、という理由で第150装甲旅団は、ただの装甲ユニットです。スコチーはただの人になったのでした。

 

 まあ、総じて言えるのは、これこそ本当のバルジじゃないかなという事です。映画のような事は起こらないのでしょう。

 

 それはそれとして、このゲームは砲兵について面白い扱いをしています。

 一つは、砲撃が敵ユニットに対してではなく、ヘクスに対して行われるという事です。なので、結果は敵ユニットのステップロスではありません。どちらかと言えば、ヤーボの様な戦術航空爆撃っぽいですね。戦術級では、こういった使い方をしています。作戦戦術級のGTSも似たような感じではなかったかな。ヘクスに対する砲撃なので、味方も影響を受けます。ただ、味方の方は進入に+1MPのみですが、敵の方は進入/退出で+2MPずつと攻撃力/防御力が1/2ずつ。砲撃マーカーが2つあると+4MPに1/4となります。

 もう一つは、作戦級でよくあることですが、防御側でユニットが足りないと、砲兵ユニットで戦線を張ったりします。でも、これは砲兵本来の使い方ではありません。このゲームでは、敵が隣接してきたら、バグアウト(とっととずらかる)といって、砲兵は問答無用で8ヘクス以上離れた道路ヘクスに移動します。これは、別に隣接してから慌てて移動しているのではなく、隣接しそうな敵が近づいてきたらとっととずらかるという事を表しています。なので、砲兵で戦線を張ろうとしてもできません。砲兵は本来の仕事に専念できるのです。

 

 まあ、まだ最初の中の最初なので、もう少し触ってみましょうか。