ZOCボンド

 今日は12月3日。プレステが発売された日です。29年目だとか。つまり来年は30周年記念ですね。

 さらに、今日は奇術の日だそうです。なんでも、「ワン、ツー、スリー、はっ!」とかやるので12月3日だとか。1月23日じゃダメだったんだろうか。それにしても安直過ぎます。

 昨日買ったMMPの「Ardennes Ⅱ」の専用ルールを読んでいました。「Ardennes」の方はプレイした事がありませんが、デザイナーズノートに何が変わったのかが書いてありました。その中に、「ZOCボンド」を追加したと書いてありました。ZOCボンドはシモニッチ御大が創ったシステムで、「○○'年」のゲームに広く使われています。これは1ヘクス間隔を開けたユニットの間を強ZOCにしている事。ただ、これだけですと、普通のウォーゲームのシステムと同じです。これプラス、ZOC to ZOC移動が可能という弱ZOCを加えることで意味が出てきます。

 通常のウォーゲームですと、2ヘクス空けてユニットを並べれば、相手の移動を阻害できます。まあ、相手の戦力の集中に関しては、この配置では弱いですが。でも、バルバロッサのソ連軍のように少ないユニットでも、相手の移動を阻害できるという状況が生じてしまいます。これの対策の一つがオーバーランです。戦力が小さいユニットを蹴散らせるので、弱兵をばらまけばいいという事にならなくなります。

 さて、ZOCボンド+ZOC to ZOC移動可能というシステムは、この弱兵を2ヘクス空けて配置して、相手の移動を阻害するという事が出来ない別の手法です。最低でも1ヘクス空けた状態でないといけないので、防御側はより戦力を密にする必要が出てきます。アルデンヌでは、当初アメリカ軍は部隊をまばらに配置していたので、ドイツ軍に抜かれていきました。ユニット単位が大隊から旅団という「Ardennes Ⅱ」で通常のウォーゲームのようなZOCですとドイツ軍が進撃しにくいと思われます。なのでZOCボンドを入れたのでしょうか。ただ、ZOCボンドも無制限ではなく、2つまでと制限されています。多くのユニットが並んでいる時は、敵から遠い順に2つまでのZOCボンドが許可されています。これなら初期のドイツ軍の進撃も再現できるのではないかと思われます。まあ、まだプレイしていませんが。