縦深が足りなかった

 前に書いたグラニコスの戦いの続きです。最終的には以下のようになりました。

ゲーム終了時の状況

 マケドニア軍の両翼がやばい状態になっており、ファランクスも2つ潰走しています。ですが、潰走ポイントはマケドニア軍が21、ペルシア軍が128。ペルシア軍の撤退レベルが90ですから、マケドニア軍の勝利です。

 さて、ペルシア軍の最大の敗因は、潰走マップ端までの距離が短かった事です。このゲームは潰走したら、ほぼ回復は不可能です。1ゲームターンに各指揮官が1回だけ潰走ユニットを回復できますが、DRが主導権値+1以下でないとダメです。ペルシア軍の指揮官の主導権値は総じて2~3なので、ほぼ不可能。そもそも、ゲーム終了時は第5ターン。実際に戦いが始まったのが第4ターンなので、ほとんど回復する機会がありません。加えて、マップ端が近い上に、ペルシア軍は騎兵ですので足が速い。歩兵のマケドニア軍はノコノコとゆっくりマップ端に向かって潰走していますが、ペルシア軍は直ぐにマップ外に逝ってしまいます。後ろに下がっちゃダメだ。

 もっとも、マケドニア軍にも問題がありました。一つはマケドニア軍右翼(向かって左側)に白兵戦ができない散兵を戦列に組み入れていたのですが、メムノンの騎兵がこれを撃退してアレクサンドロスの後ろに回ろうとしています。実際にそうなったらヘタイロイが危ない。もう一つは左翼ですが、マップ端との間に隙間ができて、そこをペルシア軍の重騎兵が側面を突いて一気に除去まで行ってしまいました。

 最後に、EZOCにいず、敵の投射兵器の射程外の場合は個別命令で結束力ヒットを2回復できるというルールを忘れていたことです。マケドニア軍の潰走の原因はヒットが嵩んだことですが、それにはグラニコス渡河の2ヒットが含まれます。グラニコスを渡った後、攻撃前にヒットを回復していれば、もう少し潰走と除去が減ったのではないかと思われます。川から上がったら、小さく前倣え、直れ、さあ前進、とやればよかった。

 どちらもちょっと問題点が残る試合になりました。