人はロマンやインドを求めるのか

 「The Great Battles of Alexander」は戦術級ですが、戦略級の物も気になります。最近Compassから発売された「Alexandros and I Am Spartacus!」というゲームがあります。これはアレクサンドロススパルタカスの反乱の2in1です。前者はコマンドマガジンの別冊で、後者はコマンドマガジン本誌で日本語化されています。両方とも手に入れるのは至難の業でしょうけれど。

 上記の「Alexandros」は、いわゆるアレクサンダーロマンスを取り入れて、それらのエピソードを実行していくというゲームでもありました。確か。ずいぶん昔なので忘れています。家のどっかにはゲームがあると思うのですが・・・。エリア式でインドまで含んでいます。ちなみにVASSALモジュールもありまして、下がセットアップ状態のマップです。

Alexandrosのマップ(VASSALモジュールより)

 さて、もう一つ、「The Conqerors: Alexander the Great」というゲームがGMTから出ています。デザインはリチャード・バーグ。こちらはP to Pで、兵站を重視したゲームとなっています。勿論アレクサンダーロマンスはありません。兵站は「財宝」が置かれている都市まで連絡線が通せればOK。通せないと戦闘とかで不利になります。ダレイオスは王室財宝庫とともに移動できますので、どこにいてもLOCが通っていることになります。このゲームのマップはペルセポリスまでで、タイトル通りペルシア征服のゲームとなっています。多分人気が出たらインド部分を作ろうと思っていたんじゃないかな、御大は。マップ東端に抜ける経路がありますから。

The Conqerors: Alexander the Greatのマップ(VASSALモジュールより)

  「Alexandros」のマップと比べると、半分強ぐらいですね。

 さて、BGGの評価を見てみると、「Alexandros and I Am Spartacus!」は8.6と結構高いです。一方「The Conqerors: Alexander the Great」は6.2。続編が出なかったわけです。やっぱ最初からインドまで入れていたらよかったんじゃないかな。ちなみに1991年版の「Alexandros」は6.3です。古いものは大体評価が低くなる傾向がありますが。日本でもコマンドマガジン別冊版の「アレクサンドロスの戦い」の評価は低いようです。何かで読んだ気がします。新しくなったら何か変わったんだろうかと思って気にはなるのですが、このところの円安で手を出しにくいです。

 ちなみに「The Conqerors: Alexander the Great」のルールの和訳です。多分、需要はない気がしますが。

https://drive.google.com/file/d/1MiOpUkYw5IbmOPFyvOZNk8kmXThmO9ys/view?usp=sharing

 

(追記)

 もう一つありました。Compassの「Cradle of Civilization」です。これも2in1で、一つは文明の発展を描いたゲームで、もう一つがアレクサンドロスの東征のゲームです。