両方見ないといけないんじゃないかな

 ニュースとちょろっと見たら死刑囚の事をやっていました。昔は死刑執行の2日前に宣告していたそうですが、自殺した死刑囚がいたらしく、今では当日宣告になっているようです。これですと、不服申し立てができないから憲法違反だという意見があるとか。

 死刑が決まっているのに、何が不服なんでしょうか。

 また、死刑囚の告解を聞いているお坊さんがインタビューに答えていました。「罪状リストを見ると酷い奴だと思っても、会って話せば普通の人だった」とか。そして「今の制度は『罪を見て人を見ず』だ」とも言っていました。

 私はちょっとどうかと思います。そもそも、犯罪者は物語に出てくるような大悪党という事はほとんどなく、大抵は普通の人です。このお坊さん、人間が分かっていません。また、このお坊さんは死刑囚に会う事ばかりなので、どうも被害者の気持ちとかが分かっていないと思われます。人を見て「普通の人」と思っても、結局は行為として犯罪を犯したのですから、人柄がどうであれ、やはり罪のみを見る必要があるのです。

 このお坊さん、死刑囚に会い過ぎてストックホルム症候群の様なものにかかっているような気がします。犯罪者と被害者、両方に会って話をして、それから判断すべきでしょうね。

 それと、自殺した死刑囚ですが、死刑の方が独房で自殺するより楽に死ねます。この人は何を思って自殺したんでしょうか。死刑(他人の手で殺される)より自殺(自分の手で死ぬ)方が、プライドの様なものが保たれると思ったのでしょうか。あるいは、死刑執行されると、自分が罪を犯したという事を突き付けられると思ったのでしょうか。いずれにしろ死刑になるような罪を犯したにしては身勝手だと思います。