「虚構推理」(城平京、片瀬茶柴)

 書籍購入時のポイントの都合で1巻と2巻を買ったのですが、無茶苦茶面白くて19巻まで一気購入、一気読み中です。

 11歳の時に神隠しに合い、片目片足を失う代わりに物の怪たちの知恵の神となった少女と、物の怪たちからすら化け物と恐れられる青年のお話です。基本的には少女が探偵役の推理物ですが、物の怪たちが絡むので純粋に推理と言うわけではありません。

 元々原作小説があったのですが、当時からこれはミステリかミステリじゃないかで論争があったようで、マンガの原作者のコメントページでも触れられています。私自身はミステリオタクでもなければ、原理主義でもないので、面白くて話が破綻していなければなんでもいいという感じです。そもそも「ミステリ」などと定義があいまいなカタカナにするのが問題で、古来から使われて定義がはっきりしている漢字にすればいいのです。「推理」とか「探偵」とか「伝奇」とか「怪異」とか。何でもかんでもカタカナにしすぎる。

 それはさておき。

 これ、実はアニメ化され、既にシーズン2もあります。録画していました。でも観ていない。そんなアニメが山とあります。いつか消化しないと。マンガを読んでからアニメも少し観ましたが、少女の声にちょっと違和感がありました。こういった探偵役の少女の声って、大体が少し低めの声にするようなのですが、マンガを読んでいると、もっと高い感じ(キャピキャピしたような)イメージがあったのです。どうもマンガとアニメで私が抱く声のイメージが違う事が多く。アニメではステレオタイプの声ってものがあるという事でしょう。どうもそれに私は乗っていない気がします。

 さて、マンガの方、雪女さんがとても素敵でした。ゲストキャラなのでもう出てこないでしょうが、幸せになってほしいものです。

 

(追記)

 途中、タブレットのバッテリーが4%になるというアクシデントがありましたが、現行の巻は全て読み終えました。「雪女のジレンマ」はよかったと思いましたが、それ以上に「雪女を斬る」が素晴らしい。ええ話やぁ・・・