薔薇王の葬列

 アニメ化されましたので第1話を見ました。

 「薔薇王の葬列」(菅野文)は月刊プリンセスに連載されているマンガです。少女マンガです。「逃げ上手の若君」が少年マンガなど、案外少年・少女マンガも馬鹿にできないものです。

 「薔薇王の葬列」はイギリスの薔薇戦争を題材としたシェイクスピアの史劇「ヘンリー六世」と「リチャード三世」をベースにしたもので、後のリチャード三世となるリチャード・プランタジネットが主人公です。シェイクスピア史観では最悪の悪者として書かれています。まあ、シェイクスピアはチューダー万歳な人なのでしょうがないですね。このマンガでは、リチャードは、シェイクスピアで描かれたように醜い外見ではありませんが、両性具有というキリスト教的には悪魔として描かれています。狂言回しにジャンヌ・ダルク(こっちも両性具有)、マスコットに白い猪の子供(白い瓜坊なので冬瓜でしょうか)。この辺りは少女マンガっぽい。

 原作では第1巻でウェークフィールドの戦いまで、第2巻でタウトンの戦いの後まで描かれています。第3巻以降はまだ読んでいません。私はマンガを読むとアニメを見なくなるので。

 アニメの第1話を見ましたが、ヘンリー六世のお妃マーガレット・オブ・アンジューが全然出てきませんでした。相当キャラが立ちそうなのですが、やはりアニメは割愛が激しいです。2クールまで作られるという事ですが、どこまで進むのやら。

 そんなわけで、「Blood & Roses」(GMT、リチャード・バーグ御大デザイン)のタウトンシナリオをやっています。イギリス史上最悪の流血のあった戦いと言われていますが、それ見合うように撤退レベルが高いためどんどん相手のユニットを除去していかないとゲームが終わりません。Men of Ironシリーズは(Great Battle of Historyもそうですが)ターンという概念がなく、相手が撤退するまでゲームが続きます。撤退させるには除去ユニットで撤退ポイントを稼いでいかないといけません。そして1d10との合計値が撤退レベル以上になった場合は勝負が付きます。このやり方は、中世以前の戦いには合っている気がします。ただ、少し疲れてしまいました。