映像と書籍の違い

 「異世界迷宮でハーレムを」(原作:蘇我捨恥、漫画:氷樹一世、キャラクター原案:四季童子)というのがありまして、私は好きでずっと買っています。アニメ化もされました。で、最新刊の後書きで原作者が書いていたことがなるほどなあと思ったのです。

 「アニメはクリエーター側が設定した速度を視聴者に押し付けるものだ」

 アニメに限らず、ドラマなんかでも同様で、私があまり映画とか見ないで漫画や原作の方を読むのも、多分これも一つの原因だなと思ったのです。私は自分の速度で話を読み進めたい。映像は、まあ途中で早送りや一時停止とかできますが、普通は流しっぱなしです。マンガとかですと、途中で休憩したり妄想を入れたりと、自由な時間の流れで話を進めることができます。それに、いいシーンだけ拾い読みもできますし。映像系はジャストでその部分だけを拾うのが難しい。昔のビデオではブックマーク的なものを入れられたのですが。

 まあ映像作品を否定しているわけではなく、それぞれの特徴を考えないといけないというのが原作者の言いたいことだったようです。私もそう思います。映像作品には、動きがあるというだけではなく、盛り上げるBGMとかありますしね。