「とんでもない死に方の科学」(コーディー・キャシディー、ポール・ドハティー/河出文庫)

 今日は出社日でした。会社の中も、電車の中も寒かった・・・。せっかく体調が戻ってきたのに、また崩しそうです。

 そんなときに思い出したのが、タイトルの本です。この中に、「マイクロライフ」という単位の話があります。1マイクロライフは30分に相当し、人の寿命を計ります。例えば、たばこを2本吸えば1マイクロライフ失います。一方、20分の運動をすれば2マイクロライフ増えます。などなど。で、歳を取って最後にはこのマイクロライフが付きて「死亡」という事になります。

 この本は、「死」というものに対する科学的アプローチをしています。が、ただの死に方ではありません。例えば、「眠れなかったら」とか「人混みで将棋倒しに巻き込まれたら」とか「○○がエンパイアステートビルから降ってきたら」といったありそうなものから、「樽の中に入ってナイアガラの滝下りをしたら」とか「ブラックホールに身を投げたら」とか「100万発の弾が入る拳銃でロシアンルーレットをしたら」と言ったあまりありそうもない事まで、全45章に分かれて「科学的に」考察したものです。

 和訳者が、楽しんで和訳した3本の指に入る、と書いたほど、面白い。

 「死」は誰にでも訪れるものです。未来は不確かだと言われますが、確実なのは「死」です。運命と言ってもいい。運命とか必然とか言う未来は決まりきった事というような言葉を嫌う人がいるでしょうが、それでも「死」は運命というぐらい確実なものです。

 それを科学的に面白く書いてあり、ためにもなり雑学にもなります。

 

 で、最初に戻りますが、この本の中でも、出かけるより家にいた方が危険が少ないと確率論で書いています。全くその通りだなぁ。在宅でも出社と同じぐらいの作業量をこなせるのだから、わざわざ危険に身をさらすまでもありません。会社にとっても通勤費を抑えられるしね。