「Here Come the Rebels!」シナリオ3のプレイ

 無事に「Roads to Gettysburg」シナリオの和訳も終わり、後は「Rebels in the White House」の訳が残るだけです。このシナリオは、他の2つよりルール本文が少なめ(シナリオも少なめ)なので、ちょっと一息ついて、「Here Come the Rebels!」のシナリオ3「McClellan's Opportunity」のプレイを続けています。このシナリオはハーパーズフェリー降伏(9月15日)後からアンティータムの戦い(9月17日)が起こるまでをシミュレートしています。

 開始時のセットアップ状況は下図の通りです。この範囲の外にも兵がいますが端折っちゃっています。青が北軍、肌色が南軍です。

シナリオ3のセットアップ

 史実ではわずか1日で陥落したハーパーズフェリーの北軍12,500人の降伏処理のために石壁ジャクソンの部隊はターン1の最初の2アクションサイクルを、A.P.ヒルの部隊はターン3まで動けません。

 勝利条件は基本的にはシャープスバーグと隣接ヘクスの確保です。史実では南軍のリー将軍はシャープスバーグ周辺に北バージニア軍を集め、北軍マクレラン将軍はアンティータム川の東にポトマック軍を集めました。そして北軍は右翼北側からアンティータム川を渡り南軍の左翼に攻勢をかけます。また、北軍左翼でもアンティータム川を渡ろうとしますが、バーンサイドが橋の奪取にこだわり、さらに南方に浅瀬を見つけてアンティータム川を渡ったのは午後遅くでした。ちなみにこの橋はバーンサイド橋と名前を変えて今も残っています。

 

 さてゲームですが、初手は南軍です。どうしようかなと思いました。考えの一つとしては、山道を塞いで北軍のシャープスバーグ進出を遅らせることです。試しました。北軍は山道で渋滞を起こします。ただし、このゲームはスタック制限がありません。ミチっとしてしまいました。

山道を塞ぐ南軍とミチっとした北軍

 北軍は総突撃に成功し、36戦力でロングストリートを攻撃します。南軍は4DR喰らってあっさり撃破されました。北軍は無傷で戦闘後前進します。

鎧袖一触のロングストリート

 このやり方はダメだ。塞がなければならない道が多いので、南軍はどうしても分散せざるを得ません。結果、高比率攻撃を受けてしまいます。山道での遅滞戦術はダメでした。やっぱり史実通りシャープスバーグまで下がった方がよかったのでしょうか。それにしても36戦力の北軍が狭い山道をミッチリとして移動しているのもシュールな感じがします。そういえば、私はどうもスタック制限がないと、戦力を1ヘクスに集める癖があるような気がします。AH「戦争と平和」でも兵力を集めたうえで大会戦を起こしていました。下図のような感じです。タワーマンションが建っています。

戦争と平和」シナリオ3 タワマンの戦い

 機動の妙とかが感じられない力任せの戦いですね。

 

 元々、アンティータムの戦いは、北軍の半分の戦力しかない南軍が、さらにあちこちに分散していますので、まともに考えれば北軍圧勝の構図です。そして、このシナリオはマクレランの優柔不断に関する陰謀ルールもないので、かなり北軍優位です。もっとも勝利条件を満たすのはさすがに難しい。南軍に、シャープスバーグ周辺に固まられると、どうしても戦闘正面が狭くなるし、北側から以外は河川越えの地形修正もありますし、修正値が大きい側面攻撃ボーナスもありません。大兵力同士がぶつかると、互いに損害が嵩みます。もっとも流血が多かった戦いというのも伊達ではありません。