リーは攻撃する

 Here Come the Rebels!のシナリオ3「マクラレンの勝機」では、南軍がぼこぼこにされる展開ばかりでした。何とか一矢報いたい。そこで考えたのです。今までは、サウスマウンテン山脈の山道を塞ぐ前進防御や、シャープスバーグ周辺で待ち構える後退防御。いずれも受け身の防御ばかりでした。でも、攻撃精神旺盛なリーなら、むしろ進んで戦いを求めるのでは?

 そんなわけで、ひたすらリーを使って攻撃をします。とはいっても、リーだけでは攻撃できないので、ロングストリートと一緒に移動し、総突撃を目指します。

 最初の狙いは側面攻撃できる体制になっているフランクリンです。ほっておいてもパラライズ効果で移動力-2と脅威になりにくいフランクリンですが、少しでも攻撃できるチャンスは見逃しません。

初期配置

 司令官移送フェイズで、リーとロングストリートをD.H.ヒル-Bに移送します。フッドの方がフランクリンに近いのですが、フランクリンが9戦闘力のスローカムとスタックしていますので、戦力比を上げるためにD.H.ヒルにしました。移動力的には隣接するのに5移動力が必要で、かつ戦闘するのに最低1移動力が必要です。南軍は1d6+2の移動力なので4以上出れば攻撃できます。ちなみにフッドの場合は隣接に必要なのが3移動力なので、D.H.ヒルとの戦闘比ボーナスの差1と攻撃種別によるボーナスを加えると、どっちがいいか微妙ではあります。もしかしたらフッドの方がいいかもしれません。

 今回はD.H.ヒルとスタックしたリーとロングストリートがフランクリンを攻撃します。残念ながら総突撃にはなりませんでしたが、フランクリンを潰走させます。

リーの攻撃(1戦目)

フランクリン敗走

 Dの結果が出て疲労レベルが+3になったスローカムは、このターンに活性化できません。これが狙いです。

 続いて突出してきたサムナーを叩きに北に移動します。こちらはロングストリートの活性化によって、フッドらで包囲します。同じくサムナーを潰走させます。

リーの攻撃(2戦目)

サムナー敗走

 さらにコックスを攻撃しますが、こちらは敗走させられませんでした。

リーの攻撃(3戦目)

 ロングストリートの部隊は疲労レベルが高くなったので、後から来たジャクソンと組んでウィルコックスを敗走させます。

ウィルコックスの敗走(4戦目)

 リーはわずか1日で4戦しました。軍団司令官と組みつつ、師団を乗り換えて戦ったのです。おかげで各師団は疲労レベルが4ばかりになりました。が北軍はサウスマウンテン山脈から出られません。この作戦、案外いけます。

 第2ターンの開始時です。

第2ターン開始時

 このターンも同様に戦いを進めますが、少し前進しすぎているため側面攻撃できる状況にありません。少し下がって側面攻撃できるような状況を作る必要があります。

 第3ターンの開始時です。北軍はサウスマウンテンを超えましたが、アンティータム川に取り付くことができていません。南軍はいい態勢です。この後はシャープスバーグを守るために後退します。

第3ターン開始時

 最終状況です。結局南軍の守りが薄かった南側にシフトした北軍が、なんとかシャープスバーグの隣接ヘクスを抑えることができ、北軍の勝利です。

ゲーム終了時

 今回の南軍の問題点ですが、2つあります。

 南軍が勝った時に戦闘後前進をしていましたが、これは不要でした。むしろ戦闘後前進によって北軍を包囲できる体制が崩れてしまいました。

 また、第3ターンの北側の守りは問題なかったのですが、南の兵力が少なくなっていました。勝利条件がシャープスバーグとその隣接ヘクスなので、もう少し回すべきでした。後、ハーパーズフェリーにいたA.P.ヒルを動かしていませんでしたが、早期に北上させた方がよかったと思います。そうすればシャープスバーグ周辺の守りがもう少し固くなったはずです。

 このシナリオは南軍が絶望的かと思っていましたが、攻撃的になればそれなりに勝利が見えてきそうです。ただし、可能な限り北軍を包囲するような体制を維持するために、先の移動を見据える必要があります。このあたり、まだまだ課題のようです。