道志村の女の子行方不明事件のニュースを見ていると、レポーター兼コメンテーターの「元刑事」の人が、やたらと誘拐・殺人事件にしたがっているように見えます。この人は当時何回も現場に来ているそうで、その時発見できなったので誰かが後から置いたことにしたいらしいです。思わず笑ってしまいました。失敗した事柄に対し、それを糊塗するような発言や態度を取るという事は、いろいろな人間心理関係の本で書かれています。まさに典型例です。こういう事件だと決めつけるような態度が冤罪を生みやすくするのも、いろいろな冤罪関係の本に書いてあります。この人は「元」刑事なので、警察を辞めたのは冤罪の減少に役に立っているでしょう。また、「元」衆院議員だそうで、こんな人に政治を任せなくてもよくなったというのは、国民の幸せというものでしょう。それにしても、あちこちのテレビ局に出ていますので、影響力だけは大きいようです。危ういかな。危ういかな。
また、別の「元」刑事の人も事件にしたがっているようなコメントをしていましたが、こちらはどうも事件にしたがっているマスコミに乗せられている風でした。マスコミとしては、事件の方が視聴率が取れますからね。危ういかな。危ういかな。
さて、南北戦争に関する勉強の一環として、戦略級の『The War for the Union』を購入しました。デザイナーは「ルールを2回読んでからシナリオ1『ブルラン』をプレイすることを推奨」していましたが、横着な私は1回だけルールを読んでシナリオ1にチャレンジしてみました。どのみちルールは何度も読み返さないといけませんしね。
シナリオ1は基本的なルールの把握のためのチュートリアルのようなシナリオです。東部戦域だけ(しかもフロリダを除く)しか使いませんし、さらにその中でも北部の方しか使いません。というか、南北戦争では1964年末になるまで、ジョージア、サウスカロライナ、ノースカロライナってあまり使いませんね。
ターン数は、1861年7月から12月の6ターンをプレイします。史実では、この間に第一次ブルランの戦い(1861年7月21日)があり、その後は大きな動きがありませでした。
このシナリオの勝利条件は南部連合国側の補給許容量(都市支配数)によります。初期配置のままの場合は引き分け、南軍が補給許容量1の都市1つ取れば南軍の勝ち、北軍は補給許容量4取る必要があり、これは都市2~3個に当たります。つまり、北軍は攻めないといけません。ではどこを取るか。補給許容量2の都市なら2つ取ればいいので、手近なところでは両軍の戦力が対面しているウィンチェスターと、マナッサス南のフレデリックスバーグが近いです。南軍はアレクサンドリアがいい感じです。
このゲーム(というか大抵の戦略級南北戦争ゲーム)では、指揮官がいないと移動、戦闘が行えません。セットアップ時には、北軍はマクドゥエル(ワシントン)とバトラー(モンロー砦)、南軍はボーリガード(マナッサス)、ジョゼフ・E・ジョンストン(ウィンチェスター)とマグルーダー(ヨークタウン)なので、移動、戦闘が行える回数が少ないです。8月に北軍はマクレラン・ザ・慎重居士がやってきますので、3対3になります。11月に名無しの師団指揮官も来ますがさほど能力は高くありません。指揮官の能力的(統率可能兵力と戦闘ダイス修正)には南軍が有利です。
プレイシーケンスは、1ターンは①月間処理、②北軍、③南軍、④ターン終了処理となります。月間処理では昇進、南軍補給許容量計算、補充、南軍徴兵、増援、南軍資源ポイント受領や消費などを行います。シナリオ1では補充と増援ぐらいです。②と③では補給確認、移動、戦闘、管理(鉄道修理、補給判定、砲台回復、水上艦修理、疲労回復)を行います。ターン終了処理では、増援表に書かれたスケジュールで民兵の解散などが行われます。北軍は契約で民兵を集めましたので、契約切れで7月が終わると1/2が除去されます。その前にリッチモンド攻略しようとして起こったのが第一次ブルランです。金かけて集めた兵を遊ばせておくのは「MOTTAINAI」精神で起こった戦いだったのです。南軍は志願兵が主力です。1862年4月以降に徴兵が始まりますが、シナリオ1では関係ありません。
第1ターンの月間処理はほぼやることはないので、北軍プレイヤーターンに入ります。とはいっても、動かせるのはマクドゥエルが率いる部隊、鉄道移動3戦力分、河川輸送だけです。河川輸送船はボルチモアの1つだけですので輸送可能なのはボルチモアの1戦力もしくはどこかで拾った1戦力(2戦力分)だけです。鉄道移動もEZOCには入れませんので初回の戦闘には役に立ちません。
史実通りマクドゥエルがワシントンの6戦力を率いてマナッサスにいるボーリガード4戦力を攻撃します。第一次ブルランの戦いです。
このゲームの戦闘システムは戦力比ですが、1-1、2-1とかだけではなく3-2とか5-2とかがあります。また攻撃側も防御側も疲労度やヘクスサイドによっては戦力の1/2とか3/4とかを計算しないといけません。これらは累積します。すご~く面倒・・・。戦力修正して戦力比を計算したら10面ダイスを振ります。ダイスにも修正値があります。幅は-3から14まであり、1振りで攻撃側と防御側の結果が出ます。まあ、慣れれば問題ないかもしれませんが、戦闘が結構面倒です。
第一次ブルランの戦力比は、どちらも疲労もしていませんし地形修正もありませんので3-2です。ダイス修正は、マクドゥエルとボーリガードの指揮修正差-1、北軍が民兵、南軍が志願兵なので-1、疲労や地形修正がないので合計-2です。10が出ました。修正した8なので3-2の8はM/M(R)。損害はL(少)、M(中)、H(多)とあり、少ない方の戦力とこの結果から戦力損失数が出ます。(R)は1ヘクス退却です。Mの場合は疲労度+1、Hは疲労度+2、退却はさらに疲労度+1になります。疲労度3以上で攻撃が行えなくなり、またZOCも無くなります。損害Lは疲労はしませんが成果も出にくくなります。
第一次ブルランの戦いは、史実に反して北軍が勝利しました。双方1戦力を除去し、南軍はフレデリックスバーグに退却します。・・・以上。他にやることがない。ちなみに第1ターンの終了時には北軍は全民兵戦力の1/2が契約終了で帰郷してしまいます。ごっそり抜ける・・・。なので後方戦力を鉄道輸送してもあまり意味がありません。どのみち前線よりは後方の戦力から除去していかないといけませんので。
第1ターンの南軍はあまり大きな動きがありません。次のターンに北軍のフレデリックスバーグ攻略が始まるかもしれませんのでボーリガードは疲労度回復に努めました。ウィンチェスターのジョンストンも無理攻めしても仕方がないので動かず。リッチモンドの志願騎兵(指揮官無しでも移動可能)がアパラチア山脈の方に移動したのと、河川輸送でマグルーダーに2戦力を送っただけでした(合計4戦力)。これでモンロー砦に圧力をかけます。とはいえ、とても攻撃できませんが。
第2ターンから増援がやってきます。北軍はマクレランと10戦力、南軍は4戦力です。全体として北軍の方は増援戦力が多いですが、戦闘では一段落ちる民兵です。南軍は増援が少ないですがダイス+1修正がある志願兵主体です。増援が配置可能なのは大都市で、北軍はワシントン、ボルチモア、フィラデルフィア、南軍はリッチモンドです。
北軍の移動は、マクレランは増援とともにウィンチェスターのジョンストン攻撃に移動して、ジョンストンの後背を突くためにバトラーがモンロー砦からワシントンに河川移動(チェサピーク湾は河川扱い)し、ワシントンで増援を拾ってフロントロイヤルに移動しました。指揮官が不足しているのに、モンロー砦でくすぶらせるのは「MOTTAINAI」。まあ、これでマグルーダーもフリーになってしまいますが。
ジョンストンへの攻撃の結果は、両軍とも1戦力ロス。とはいえ、ジョンストン側は兵力が少ないので痛いです。
さて、南軍ですが、実は志願騎兵を使ってレイド(襲撃)を考えていました。第1ターンにアパラチア山脈に入った騎兵を、北軍民兵がいなくなったチャールストンに行かせて補給許容量をゲットしようかと。4ターン(10月)には届きます。連絡線が通りませんが、補給は都市の許容補給量分の戦力は賄えるので補給切れにはならない。実はこれが結構北軍には痛かった。
第2ターンはジョンストンがバトラーを攻撃して退却させます。とはいえ連絡線が切られています(EZOC不可)。
第3ターンはマクレランがジョンストンを退却させてウィンチェスターを占領(南軍補給許容量-2)、バトラーがシャルロッテビルを占領(南軍補給許容量-1)。一方南軍はボーリガードがマクドゥエルを撃破しマナッサスへ進撃。そしてマグルーダーがリッチモンドの援軍を率いてバトラー攻撃に向かいます。
第4ターン、少しゲーム的ですが、マクドゥエルがワシントンに寄って増援を率いてジョンストン攻撃に移動、ジョンストンに対峙していたマクレランもワシントンに寄って増援を引き連れボーリガード攻撃に移動しています。ワルツのようです。そして、ついにマクドゥエルがジョンストンを撃破。ジョンストンは戦死せずにボーリガードと合流しました。また、マクレランはマナッサスにいるボーリガードを攻撃し第二次ブルランの戦いを起こします。ボーリガードが敗退しフレデリックスバーグに退却しました。このターンはチャールストンへのレイドが成功しています。また、別の志願騎兵がバトラーの後背を突いています。この頃になると北軍の増援が余って、ワシントンでブラブラしています。なので、指揮官が単身ワシントンを経由して移動することで、増援を効率的に使用する必要があります。ワシントンが遠くなった場合は、アレクサンドリアに鉄道移動3戦力、河川輸送2戦力の合計5戦力移動できますので、こちらに行けば増援が手に入ります(ただし移動可能は次のターン)。
第5ターンは北軍2-0-5師団指揮官(名無し)が来ますが、戦場が遠くなったので接敵できませんでした。マグルーダーの攻撃でバトラー軍が全滅。カルペパーに到着していたマクドゥエルの所にバトラーは逃げました。
現状では南軍補給許容量は、チャールストンの+1とウィンチェスターの-2。北軍が勝利するにはシャルロッテビルの-1とフレデリックスバーグの-2が必要です。
マクドゥエルと師団指揮官の戦力を合わせてもマグルーダーには1-1の比しか立ちませんでした。何とか退却の結果が出ればシャルロッテビルを占領できます。
一方、フレデリックスバーグの方は小河川越えと森林に兵の質と指揮官の指揮補正で2-3しか立ちません。
結果、どちらも占領できず北軍の敗北が決定しました。
チャールストンの+1がなかった場合、全力でフレデリックスバーグを攻撃できたのでもう少しましだった気がします。レイド(襲撃行)、怖い。
(追記)
後で気が付きましたが、フレデリックスバーグの南軍補給許容量は1でしたので、どのみち北軍の勝利には足りませんでした。北軍はウィンチェスターと、ストーントンもしくはシャルロッテビル+フレデリックスバーグの占領が必要ですね。結構厳しい気がします。