とりあえずシナリオ1からということで「シェルブールの陥落」のセットアップをしようとしました。キャンペーンゲームはセットアップされているものがあるのですが、シナリオは全て手作業です。一度やってセーブしておけば何回も使えますので、私はASLの時もそうしています。
で、やっていて、どうも疑問が出てきました。
もともとルールブックを読んでいるときに違和感がありました。この訳者はウォーゲーマーではないな、それどころか軍事もよくわかっていないな、と。
例えば、プレイシーケンスの所で、ターンとフェイズの間に『段階』という訳を当てています。多分、ステップ・・・。また、『〇〇期』という言葉も使っています。その他、フェイズプレイヤーとかターンプレイヤーとか活性化プレイヤーとか言いますが、あれは『当時プレイヤー』・・・。「いつの当時か」とか一瞬思ってしまいました。また、『戦術的移動』、『戦略的移動』など、あまり「的」は入れない気がします。それから、『突破口開則』。「開削」では?
決定的だったのは、『モニトル艦』。うーん。初めて見た。「モニター艦」をドイツ風に「モニトル」って読むの。まさに、イギリスのチューダー王朝をチューデルと書いてあるのを見た時と同じ衝撃でした。そもそも、艦船は連合軍しか出てこないので、わざわざドイツ風の読みにする意味が分かりません。
そして・・・
「シェルブールの陥落」シナリオの歴史背景を読んでいた時・・・われらが「エルヴィン・ロンメル将軍」が、「エルヴィン・ロムメル将軍」と・・・。これも初めて見た。それなりのウォーゲーマーなら、ロムメルとは書かない気がします。まあ、誤植かも。
「戦闘序列を変更している」と訳者注で書いてあったので、まあ部隊の違いはあるかなと思ってはいました。が、軍直轄の部隊が師団の下にあるのはどうなんでしょうか。本当の所は私は知らないので(また英語版ルールも知らないので)、正しいのかもしれません。その他、砲台の口径が、VASSALのユニットリストにないのがあったり・・・。これも本当の所はわかりません。
でも、看過できないのが一つ。同じ連隊に所属する2つの大隊がコタンタン半島の東西に分かれているのはどうなんでしょう。しかも1個連隊ならいざ知らず、2個連隊で大隊番号が互い違いなのは。もしかしてミスではと思ってしまうのは、悪名高いへクスグリッドのズレがあるからです。信用って大事。同じ連隊でこんなに分けるものでしょうか。なにしろ「同一連隊効果」があるので、かなり重要な問題です。
そうこうしていたら、連合軍の方で同じ部隊番号で初期配置が載っていました。完全にアウトだな。
その他、訳とは関係ない問題があります。大隊が基本単位ですが、ステップロスしたり分割したりして中隊ユニットに交換できます。でも中隊ユニットは共通なので(固有番号無し)どの中隊がどの大隊から発生したものか覚えておかないといけません。中隊を統合したり、ステップ回復したりして大隊ユニットに戻ることがありますので。
これは、年寄りの朧になった記憶に対する挑戦か。ウォーゲームはボケに効く。