1914 Nach Parisのシナリオ1

 さて、せっかくなので、シナリオブックに記載されているシナリオ1のプレイ例を見ながら動かしてみることにしました。シナリオブックには、シナリオ1と2のプレイ例が懇切丁寧に書かれています。ルールのどこを見ればいいかも、都度都度記載されているので、とても分かりやすい。他のゲームも見習うべきだと思います。

 シナリオ1は、最もカウンター数が少ない練習シナリオです。このゲームはセットアップディスプレイがあり、そこにユニットを置いておくことで、セットアップ漏れとかを防ぐようになっています。VASSALでは、セットアップディスプレイにユニットが置いてあります。VASSALの利点のセットアップしなくていい、というのがありません。うーん。ちょっと残念。ノートPCのモニター1つではマップとセットアップディスプレイを両方表示しながらユニットを置いていくのが結構面倒です。

 さて、シナリオ1の場所は以下の赤枠の部分です。

マップ全体とシナリオ1の範囲

 このゲームでは、ショートシナリオでは別にスタンドアロンマップが付いていますので、マップ全体を広げる必要はありません。

シナリオ1のスタンドアロンマップとセットアップ状況

 青色のユニット(と空色と黒)はフランス軍です。つまりセットアップ時にはフランス軍しかいません。

 で、最初のターン(GT13:8/26~27)はフランス軍ターンしかありません(通常ドイツ軍先攻)。敵がいないのでやることがない。プレイ例でも野堡(Feildworks)を作ろうとして失敗しています。動きなし。

 うーん。何のためにこのターンがあるんだ?

 次のターン(GT14)。ドイツ軍が増援としてマップに登場します。

 

第2ターン目(GT14)ドイツ軍の登場

 唐突に現れます。何というか、増援と言えばマップ端からえっちらおっちらと歩いてくるイメージなんですが、これは空から降ったか、地から湧いたか。いきなりそのヘクスに現れます。うーん。まあ、鉄道でやってきたのかも・・・。

 ドイツ軍ターンもやることがありません。野堡を作りました。

 第2ターンのフランス軍ターン。フランス軍が西にシフトして戦闘が始まりました。

 戦闘結果は、ステップロスとCAB(Combat Ability)チェックと呼ばれる、まあ士気チェックの様なものの補正値が、攻撃側、防御側共に与えられます。CABチェックは戦闘に参加した全てのユニットに対してd20を振って成功か失敗かを判定します。失敗したらステップロスです。・・・全部のユニットです。それぞれにDRMが別々にあります。うーん。まあ、DRMが同じことの方が多いですが。それでもDRMの種類が多いので覚えきれない。何か忘れていそうになります。

 戦闘に参加した全ユニットにCABチェックって結構大変。まあ、全滅したらCABチェックいらないし、しなくてもいいユニットもあることはあるんですが。シナリオ1ならまだしも、キャンペーンでCABチェックは結構大変なのでは?このCABチェックは戦闘だけではなく、防御施設(野堡や塹壕など)の構築でも行います。まあ、システムの肝の一つです。けれど、ねえ。うーん・・・。

 確かにこのゲームは精密ですが、プレイアビリティを考えると、どうも今一つと言う印象を受けました。鉄道愛もそうですが、詰め込み過ぎの様な感じです。やはりテッド・レイサーは偉大だなと思ったのでした。