今回は攻城戦についてです。これに興味をひかれた方も多いかと思いますが、普通にゲームをするとシナリオ開始から攻城戦になるまでは結構かかるので、手軽に攻城戦を楽しむためにセットアップのハウスルールを作ってみました。バランスは考えていませんので、興味ある方は修正してください。。
簡単に言うと、お城に逃げ込んだ明智方とお城を囲む秀吉方のユニットをランダムに引いて来ようというものです。お遊びなのでマジで批判されるとちょっと悲しい。
攻城戦では、個々の軍勢は関係ありません。野戦なら軍勢(お家)毎に固まって、お家の軍功のために働くけど、攻城戦はお家のためというよりひたすら落とすだけ、あるいは防御側なら呉越同舟と守るだけ、という考えなのでしょうか。
攻城戦マップに入ったユニットの「練度+兵力」を全て合計して「兵力スコア」にします。これは兵力スコアを表すトラック(上限19)と兵力スコアマーカー(裏が+20)のため39が上限です。攻城側は外から追加できるのですが、守城側はあまり外からの増援があるとは思えません(ルール上できますが)。
以上から、以下の手順で兵力スコアと離散兵スコアを決めます。
①明智方は自軍から5ユニット、秀吉方は自軍から10ユニットランダムに引きます。これを「兵力スコア」として、「練度+兵力」を合計して兵力スコアマーカーをトラックに置きます。
②明智方は残りから5ユニットランダムに引き、「練度+兵力」を合計して「離散兵スコア」とし、離散兵スコアマーカーをトラックの上に置きます。
秀吉方に離散兵を置かないのは、「まあ元気な連中だけ投入するよな」と考えたためです。離散兵はすぐに戦闘に投入できない負傷兵などを表していると思われます。城に逃げ込んだなら、こういった兵士が結構いるのではないかと。
バランス調整するなら、ユニット数などを変更するといいでしょう。合計10ユニットとしたのは、1ユニットの「練度+兵力」の平均が4と考えたためです(ちゃんと計算していません)。これぐらいなら上限をオーバーすることなく、またゲームが長くなることはないと思います。
③引いたユニットの「射撃力合計+最高統率値+1」を「攻囲行動数」として記録します。VASSALではマーカーがありませんが、コマンドマガジン版ではありますので、トラックの上にマーカーを置きます。なお、このハウスルールでは外からの増援がないので「攻囲行動数」は固定ですが、本来のゲームでは可変ですので毎ターン計算します。
攻城戦は、本来のゲーム展開では、他の軍事行動の一環として発生するのですが、今回提示している攻城戦のみのゲームの場合は軍勢チットは不要です。強制行動の戦闘チット2枚(明智方と秀吉方)と回復チットだけカップ等に入れてください。後はルール通りです。
試しにやってみることにしましょう。相変わらずVASSALのスクリーンコピーを使わせていただきます。フランス語がわからないので「Effectifs」と書いてある方が「兵力スコア」、「Hors de Combat」が「離散兵スコア」とします(間違っていたらごめんなさい)。
上の①②の結果、明智方兵力スコア22、離散兵スコア15、攻囲行動数10。秀吉方兵力スコア23、攻囲行動数13となりました。秀吉方は引きがひどいな。
下図のようになります。ちなみにVASSALのユニット色はコマンドマガジン版と逆なんですよね。白地に青が秀吉方なんです。トラックの上が明智方なのは同じですので、マーカーだけ配置を変えます。矢印がおかしいですがお気になさらずに。下図のようになります。上述したようにVASSALでは攻囲行動数マーカーはありません。
次に明智方が城内の□マスに兵力を配置します。配置した数だけ兵力スコアを減らします。ぶっちゃけ全部埋めてしまいましょう。14マスありますので兵力スコアは8になります。下図のようになります。なお、上述したように、ユニット色が違いますのでお間違え無きようお願いします。スコアマーカーをこっちに合わせた方がよかったかな。
次に秀吉方を配置します。残ったマスに置けます。明智方が置かなかった場合は城内にも置けます。もちろん、明智方が置かなかったからと言って、空いているマスが外から線でつながっていない(途中に明智方がいる)マスには置けません。ワープするわけではないので。例えば殿主(黄色のマス)が空いてたからと言って、その周りのマス全てが明智方で占められていれば秀吉方はここに配置はできません。
さて、上図で空いているところと言えば「東大手」、「西国街道」、「神足村」のみです。ここは「ベースエリア(寄手陣)」と言います。ここに置きます。日本語ルール15.4.4に明記されているように「兵力スコア」を3減らし20にします(ルール15.5(3)には書かれていない)。
以上でセットアップは終わりです。
今回はページが多くなってしまいましたので、ここまで。次回は実際に動かしてみます。また、慣れてくると単調になりそうですので、こうしたらいいんじゃないかなというアイディアも述べられるといいなと思っています。