The Last Hundred Yardsのミッション1をプレイし続けています。このミッションは導入的で歩兵のみの戦闘なので慣れるためにはちょうどいいです。舞台はバルジ。アメリカ軍が1個小隊、ドイツ軍が2個小隊で、攻撃側がドイツ軍です。
さて、何回かプレイしましたが、わかった事は「私は小隊戦術を理解していないな」という事でした。まあ、元々作戦級ゲーマーでしたので、戦線を張ったり、包囲をしようとしたりします。
ただ、それはそれとして、ASLなんかとはずいぶん異なったところがあります。
第一に、射撃で除去は難しい。ASLではKIAとかが戦闘結果表にありますし、複数の射撃は累積しますので、損害を与えやすいです。一方、LHYは複数の射撃を与えても、活性化フェイズの後の射撃解決フェイズで1回だけ、複数回の射撃の中で最も悪い結果のみを適用します。ユニットの状態はノーマルな分隊(2ステップ)→混乱した分隊(2ステップ)→混乱した班(1ステップ)→除去となります。射撃の結果は射撃解決フェイズに1つだけ適用なので1段階低下するだけです。つまり1ターンに1段階しか落ちません。そして、次のターンの活性化フェイズで回復されると元に戻ってしまいます。アメリカ軍の場合、回復する確率は1/2です。時間をかければ除去に持っていけるでしょうけれど。
ミッション1の勝利条件は、5つの木造建物と石造建物の教会をドイツ軍が占領すること。ただし損害が大きかったり時間がかかったりすると連合軍の勝利になります。ターンの経過時間は可変なのですが、前にも書いた通り、大体1ターン3.5が目安です。つまりドイツ軍が勝利するには10ターン必要で、連合軍が勝利するには15ターン粘ればいいという事になります。
さて、いろいろ試してみました。アメリカ軍が前進防御したり(射撃を受けて混乱している隙に横を通過された)、2個分隊を前に残りを後ろに置いたり(2個分隊が壊滅した)。そして思ったのです。勝利条件から石造の教会は必ず占領しないとドイツ軍は勝てないと。ならアメリカ軍は教会に籠ればいいのではと。スタック制限から1個小隊全部が教会の籠ることはできませんが、後方に1個分隊を置いて消耗したら教会に増援すればいいかと。ドイツ軍は簡単に5個の木造建物を占領できますが、そんなものは要らない。
実際に試すと、やはり射撃だけでは教会のアメリカ軍を排除できません。石造建物のTEMも3あるし。
ASLでは、あるヘクスから敵を排除するには、混乱させた後接敵すれば退却フェイズに勝手に逃げてくれます。その後突敵フェイズでそのヘクスを占領すればいい。でも、このゲームでは隣接したからと言って退却してくれません。最終的には白兵戦で決着をつけないといけません。うん。かなりASLと戦術が異なってきます。
そこで重要なのは白兵戦(強襲)です。特に複数方向から目標ヘクスに進入すると包囲DRM2付きます。ドイツ軍の指揮官の方が少し優秀なので、合計DRM3得られます。ダイスの期待値5+3で8の結果なら防御側後退になり、目標ヘクスの占領も夢ではありません。
というわけで、LHYはその名の通り最後の100ヤード(2ヘクス)を走って強襲するゲームなのです。射撃メインのASLとは趣きが違うなぁ。