多人数の関ヶ原

 慶長五年九月十五日は、今年の暦では今日です。「どうする家康」も関ヶ原に向けてまっしぐら。GJからは「激闘関ヶ原」もリリースされました。

 関ヶ原の戦いほど、「What If」が多い戦いも稀な気がします。長いキャンペーンならそれなりに「What If」が出るのも当たり前ですが、たった一日の戦いで多数の「What If」があるのは関ヶ原ぐらいかもしれません。例えばワーテルロー何かですと、グルーシーが来たかどうかぐらいですが、関ヶ原なら、秀頼が来た、輝元が来た、宗茂が来た、秀忠が来た、などが考えられますし、小早川が西軍に付いたとか中立だったとか、島津が参戦したとか、毛利が動いたとか、いろいろありますね。

 さて、こんな風に多数の「What If」があるのは、多分、多数の大名が参加したからではないかと愚考しています。そして、それぞれの大名がそれぞれの思惑で動いているからではないかと思っています。例えば川中島ですと、多数の武将が参加しているとはいえ、全て武田や上杉の家臣ですので、主家が勝利するように考えて行動します。が、関ヶ原は、一応自分の所属する軍が勝つように戦うでしょうが(島津はそうでもなかったけど)、それぞれ思惑があるわけです。

 ふと思いました。関ヶ原の一日を、それぞれの大名に個別にプレイヤーを割り振って、敵にも味方にも秘密の、その大名家独自の勝利条件をランダムで与えて、自軍の勝利だけではなく自分の家の勝利も目指すようなゲームって面白いかも。その手のゲームはいくらでもあります。ノルマンディのアメリカ軍とイギリス軍とか。個別勝利条件は、例えば自分の部隊のステップロスを5以下にするとか、数ヘクス前進するとか、三成の軍勢を数個除去するとか、動かないとか。味方同士も疑心暗鬼になって面白いかもしれません。

 ただ、最大の欠点は、そんなにプレイヤーが集められるかという事です。