本能寺の変

 今日は旧暦の6月2日。本日未明に明智光秀が本能寺にて織田信長を殺害。もしかして暑くって判断が鈍ったのか(いやいや)。
 さて、歴史上の謎といわれるものはいくつもありますが、本能寺の変にもあります。竜馬暗殺のように「下手人は誰?」という謎はないのが特徴ですね。下手人は明智光秀と分かっています。まあ、斉藤利三らが起こして光秀は後から知らされたとか、中国からひそかに上洛していた秀吉が暗殺していたとか、漫画なんかではありますが。

・動機
 光秀がなぜ織田信長を襲ったかという動機もいろいろと取りざたされていますが、私は何も一つに限る必要はないと思っています。なんでみんな一つに絞りたがっているんでしょうね。複数の動機があって、それが積み重なって、最後にキレちゃったでもいいと思うんですが。というか、そういうのが普通では。なので、自分が提唱する動機を一番にするために、他の動機を貶めるような論調の物はダメダメと思っています。
・黒幕
 黒幕説もいろいろと出ています。まずは、単独説か共犯がいたかという点ですが、黒幕については単独説では成り立ちませんので、大体が共犯がいたという事になります。
 で、私が思うのは、黒幕と言っても光秀に「信長を殺せ」と命令できる人はいなかったと思うのです。天皇?保身に走る公家連中が明瞭に命令するわけがありません。義昭?命令する立場にありませんし、光秀も聞く必要がありません。そんなわけで「黒幕」という言葉が示すような、ダークで暗躍するような感じではないと思います。せいぜい「教唆」だと思います。
 教唆の場合はありそうですが、それについても動機と同様、別に一人に絞る必要はないと思います。あちこちから「信長が死んでくれたら」とか聞いているうちに、ついその気になったとか。

 

 そんなわけで、〇〇説とか掲げて文を書いているような物はさほど興味を惹かれないのです。せいぜい、そんな考えもあるか、と思うのみ。
 「どうする家康」では、家康が信長暗殺を企んでいますが、ちょっと強引な気がしますね。でも大河ドラマでは大抵、「本能寺」とか「本能寺の変」という回があるのが面白い。あるいは「信長死す」とか。それだけ衝撃的で、1回分のドラマにしやすいのでしょう。