独裁者の外遊

 ゼレンスキー大統領が広島のG7サミットに参加するために来日したそうな。フットワークの軽い人だ。

 一方のプーチンはあまり外遊しているのを聞きません。ベラルーシに行ったんだっけ?それとも呼びつけたんだっけ?習もプーチンに会いに行ったんだっけ?人を派遣しただけなんだっけ?

 思えば、ヒトラーも戦争を始めてから外遊していない気がします。ムッソリーニはドイツに行っています。ヒトラー暗殺未遂事件の後で。爆殺現場をヒトラーが案内している写真を見た事があります。でも、これ、地続きの隣国ですし。

 多分、独裁者が外遊しないのは3つの理由があると思います。他にもあるかもしれませんが。

 一つは、国家元首なので、移動する費用が馬鹿にならない事。

 一つは、暗殺を恐れていること。

 一つは、外遊している間に国内の反対派が台頭するのを恐れていること。

 一つ目は、独裁者に限らず、どこの国の元首も同じですね。二つ目は、やはり官邸とかに籠っているよりも、はるかに危険であります。昔書きましたが、外に出るとそれだけで死亡確率が上がります。三つ目は、国内をどれだけ統制できているかにかかっています。ナポレオンもフーシェとかの暗躍を恐れてパリにダヴ―とかを残していますし。それに、日本にいい例があります。武田信虎です。駿河に出かけて行って甲斐から締め出されてしまいました。まあ、外遊しないのが独裁者を見分ける一つの要件になるかもしれません。