「戦争は女の顔をしていない」

 今日は雪が降りまして、積もるかなと思っていたら少し積もりました。珍しいことです。一方、東京のコロナの方は600人を超え、このところ倍々ゲームで増えています。こちらも積もってきています。ニュースでは、沖縄の事例ですが、会食後に芋蔓式に増えているという事で、やっぱクリスマスや正月の気が抜けたのが原因のようですね。間違いなく爆発的に増えるでしょう。第6波ですか。

 NHKで唯一評価している番組に(もう、大河ドラマも評価していない)「100分de名著」というのがあります。各回25分で1か月4回で1冊の本を紹介する番組です。とはいってもあまり堅苦しい本ばかりではなく、手塚治虫石ノ森章太郎のマンガ、あるいはアシモフのSFなんかも紹介しています。ガンジーの回で予告(毎回、次回の予告があります)に屋良さん(かな?)が「インドの歴史がまた1ページ」とやらかした時は、NHKがぁ?とか思ったものです。

 何か月か前に録画しておいたスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの「戦争は女の顔をしていない」ですが、まとめて見ました。この本は、小梅けいとがマンガ化しているので、それを読んだことがあります。また、歴史群像で「翼をもつ魔女」(吉原昌宏)の連載が終わったところですね。

 第二次大戦時、ソ連だけが女性を正規軍兵士として使用していました。男女平等の理念を唱えていたようです。フェミには楽園のようですね。しかし、戦場の実態はひどいものでしたし、戦後もひどい扱いを受けたようです。小梅けいとのマンガの中で覚えていたエピソードが2つありますが、1つは経血でズボンが真っ赤になりながら行進しているところ、もう1つはスターリングラード戦で敵味方の死者が散乱している平原を馬車で死体を踏みつけながら砲弾を運搬する話です。どちらも「ヨイコ」のNHKでは出てきませんでしたね。

 私は女性が無理に男性と同じ仕事をする必要がないと思っています。それは本当の男女平等ではないでしょう。身体的な違いを基準として分業するのがよいと思います。さもなくば、生理用品を用意して休みを入れるという事が必要なのではないかと思いますが、戦場で生理休暇とか無理でしょう。とはいえ、古代ならいざ知らず、銃器が誕生して以降は女性でも簡単に人を殺せるようになりました。アニメでも銃を撃って悪人を殺すようなものがありますね。パワードスーツの様なものが一般化すれば、さらに重い兵器も女性が扱えるようになるかもしれません。戦場に普通に女性が立つ日も近いのかもしれません。

 もう1つの馬車のエピソードは、人間の仄暗さが出ていて好きです。多分、本音なんでしょう。ドイツ兵の頭蓋骨の折れる音を聞いて『嬉しかった』と言うのは。