今年の漢字は要らない

 「今年の漢字」は『金』だったそうです。まあ、予想つきますね。オリンピックで金ラッシュでしたから。でも、前に書いたようにコロナで外人選手が軟禁状態なのに、日本人選手はホームでコンディションがよかったのだから、金を取れて当たり前です。誇れることではありません。

 そのほか、お金に絡んだことが多かったとか記事にありましたが、そんなものは毎年あるもので、こじ付け感がすごかった。

 「金」ももう4回目だとか。サラリーマン川柳もそうですが、もうあまり目新し感がありません。惰性でやっている感じです。惰性とはつまり停滞です。もうやめたらいいのでは。もうすこし『風刺』が効いたものにしてほしいです。政治業者をチクリとするような。そういえば岸田首相の今年(来年?)の漢字は『拓(ひらく)』だそうで、開拓のように時代を開くとか言っていました。魚拓のように墨(疑惑)で真っ黒にならなければいいですね。

 もう40年ぐらい前に読んだ阿川弘之の「山本五十六」で、山本が海軍次官だった頃(だったかな)、東条(だったかな)が色紙に「断」という字を書いたのを見て「それは断るという意味か?それとも断固やるという意味か?」と皮肉ったとありましたが、昔から同じようなことをやっていたのですね。