Must Attackで教えてもらいましたURLのリプレイを読みました。
https://merricb.com/2014/02/17/advanced-squad-leader-report-s10-paper-army/
そこでは、ギリシア軍が約70%の成功率とされています。しかし、イタリア軍をまとめてCX覚悟で西に走らせているところは同じです。異なるのは足止め部隊を置いているところです。甘いと言われるかもしれませんが、私は犠牲覚悟の足止め部隊はあまり好きではありません。
ASLの作法では、分隊をスタックするのはよくないと言うことです。私も道路の向こう側の敵に対して白兵戦を仕掛けようとして道路を渡ったら臨機射撃で2個小隊が溶けたことがあります。なので、スタックしてCX覚悟で移動するというのは邪道ではないかと思っていました。そんな訳で、リプレイを読んで少し勇気付けられました。私のイタリア軍に対する考えは間違っていなかった。しかし、それでもギリシア軍が勝率がよいということは、私が何かを見落としているということです。それは何か。
気が付いたのは、増援としてやってくるギリシア軍側面部隊の運用でした。前回の追記2にも書きましたが、第2ターンに増援がくると、結構余裕で頭を抑えにかかれます。
第3ターンは無理かと思いましたが、下図のように頭を抑えることができそうでした。CC列はイタリア軍の射程外なので、臨機射撃を受けずに移動できます。
ちなみにそれぞれ別に行ったゲームでの図ですので、全体の状況は変わっています。
では第4ターンはどうなのだろうか、と思いました。順当にいくと第4ターンの移動フェイズで、先頭を行く小隊は南北共に外に出られます(CC列までがマップ内)。一方、後ろの小隊の方は突撃フェイズで出られます。と、すると、PINなどで足止めをしていない限り、第4ターンに増援が来ても間に合わないということになります。そうすると、落伍兵(混乱して置き去りにされた分隊)をどれだけ出すかが肝になりますが、前回まで見てきたように、南北とも先頭を走るイタリア軍小隊に対し、ギリシア軍はLMGのみでPIN以上の結果を出さなければならないことになります(ギリシア軍の防御臨機射撃でPINを出すとイタリア軍突撃フェイズで動けない)。少なくとも先頭を走る小隊(指揮官+3個分隊で7VP)が南北とも無事(合わせて14VP)ですと、ギリシア軍に勝ち目がありません。
上の例では結構PINが出ていますが、結果として12VPが盤外に出ています。
うーん。そうするとやはり第3ターンにはギリシア軍の増援がないと(66%)無理でしょうか。ちなみに、先に挙げたURLのリプレイでは第2ターンにギリシア軍の援軍があり、最終的に9VPまでイタリア軍は離脱できたようです。
とりあえず結論としては、ギリシア軍の増援が第3ターンまでないと無理、かな。もっといい手があるのかもしれません。
手を思いついたらすぐにマップを広げて試せるところが、SKの良いところかと思います(ASLはよく知らないのですが)。いろいろと手を考えるのが面白いと感じている今日この頃。なので、「男子三日会わざれば刮目してこれを見よ」を地で行っています。ここまで考えたのはこのシナリオが初めてです。沼に嵌りつつある気がします。でもまだ大丈夫。足首までしか浸かっていない。いつでも抜けられる。
シナリオ10も少し分かった気になってきたので、次に進めます。次はSK1のシナリオS2。ようやく爆薬や火炎放射器が使えます・・・(まだ使ったシナリオをやったことがない)。そして、迫撃砲、砲兵器、車両。いずれはASL(SKではない)に到達できるのでしょうか。先は長く、沼は深く、人生は短い。
そういえば、ASLで気になっている点が一つあります。戦闘序列的には、小隊指揮官の元に分隊がいるはずですが、ASLでは分隊はどの指揮官に所属していようと関係がありません。別の指揮官とスタックしていても、他の指揮官に乗り換えるのは自由です。ゲーム的とはいえちょっと変だなという気がしました。作戦級ですと同一師団以外のスタックは禁止されているものもありますので。