「ツシマ 世界が観た日本海海戦」(ロテム・コーネル)

 とても面白かった。

 「グレートバトルシリーズ」というのがあって、その中の日本海海戦についての和訳です。「グレートバトルシリーズ」は、色んな大会戦について、「戦闘の経緯だけではなく、その遺産、歴史的解釈、再解釈、民族的記憶と記念事業におけるその位置づけ、芸術と文化における表出を検討する」ことを目的にしているようです。本書でも、日本海海戦(本書内では対馬沖海戦と訳されていました)について、詳細な経過だけではなく、以降の世界に与えた影響を、単に各国の海軍だけではなく、日露及び他の国に対して与えた現代までの歴史的、文化的影響を記述しています。

 そもそも「グレートバトル(大会戦)」の定義が面白かった。大会戦は、「時間」、「規模」、「場所」、「結果」の4つで定義されるとされています。それに即せば、日本海海戦は史上まれにみる「大会戦」だったという事のようです。

 これを読んだら、なにか日本海海戦物のゲームをしたくなりました。私は結構日本海海戦に関するゲームを持っていたようです。が、どうも、プレイしたいのは個艦のゲームで、複数の艦が1ユニットになっているのはどうも・・・。そもそも、複数の艦のうち1隻が沈んだらどうなるの、という感じです。2艦1ユニットのゲームだとして、1艦が沈んだら裏返して単艦にする?でも2艦のうちどっちが残ったの?そもそも、沈まずに脱落しただけだとユニットを分割しなくてはいけなくない?

 と言う訳で、単艦1ユニットのゲームがいいのですが、実はこれが少ない。取り合えずジャック・グリーンのTOGOがイイかなと出してきたのですが、これは記録シート方式。シートのコピーはお金がかかるのです。ルールブックに書いてあるURLに記録シートがあるようなのですが、ここにはアクセスできないので、記録シートをどうしたものか・・・。と言う訳で、プレイしていません。記録シート方式はあまり好きではありません。大抵URLにアクセスできないのです(ZERO LEADERとか)。