パワードール5(工画堂)

 「One-inch Tactics」をプレイしていたら、無性に「パワードール」をプレイしたくなりました。とはいえ、持っていたソフトは1と2。さすがに今のPCでは動きません。何しろNECのOSですから。調べたら、ProjectEGGで販売しているようですが、どうも月550円の会員にならないといけないらしい。確かにProject EGGはいろんなレトロゲームを販売していますが、それほどプレイしたいわけでもなく(懐かしいけど)時間もないので、いらんなぁ。550円払って、パワードール990円×2(1と2)を購入し、直ぐに退会するという手もあるらしいけど、DLしたPCでしか動かせず、HDDが死んだり別のPCに入れ替えたりした場合はプレイできなくなるようです。プレイするには再度入会して購入しなおさないといけないという事で、今一ですね。

 さて、1と2以外に5も持っていました。1と2は戦術マップがトップビューで、5はクオータービュー(斜めから見る感じ)です。ターン制なのは同じ。ただ、こちらも古いので、動くかどうか・・・。取り合えず探し出してきてインストールしてみました。インストールすら不可な場合もあるようですが、無事できました。ただ立ち上がるか・・・立ち上がった。

 トップメニューがフルスクリーンで表示されました。オープニングムービーを見ようとしたら、これは無理でした。真っ白な画面が一瞬出て、直ぐにトップメニューに逆戻り。まあ、プレイできればいいか。

 New Gameを選択。動く、動く。状況説明(フルボイス)を聞いた後、部隊選択画面に移ります。「パワードール」は、一見美女美少女のみの部隊を指揮する軟派なイメージがありますが、とんでもありません。ガチです。

 編成画面で、各パイロットに機体(パワーローダー)を割り当て、さらに装備を追加します。装備は両肩、両手に取り付けられ、さらにポケットに予備弾倉などを入れます。ただ、単に強い武器を取り付ければいいというものではありません。アクションポイント制なので、装備を付けるとAPが減ります。行動が制限されます。爆薬設置や人質捜索などの特殊アクションはAPを沢山食いますのでAPが少ないのは致命的です。このため、編成時に各機体の役割を決めて、特殊アクションや偵察などを行う機体はAPが多くなるように軽めの装備にしないといけません。ガチです。

 その他、パワーローダーを搭載し運搬する輸送機や帰還用のヘリ、地上支援やCAP用の戦闘機なども編成しないといけません(シナリオによるけど)。

 パワードールの「ドール」とはDoLLSと書き、意味はDetachment of Limited Line Survice、つまり特殊部隊です。大抵のシナリオでは、戦術マップには空挺降下して進入します。ガチです。

 さて、取り合えずの動作チェックなので、適当に編成します(ほんとはダメ)。輸送機とPL2機、プラス帰還用のヘリ。で、タイムスケジュールを確認しようとしたら画面がブラックアウト・・・。まじか・・・。結局PCの再起動をしないと戻りませんでした。

 こりゃダメかなと思いつつ、またソフトを立ち上げました。いろいろいじったけど大丈夫そうです。ちょっと爆弾を抱えています。

 で、編成はセーブしていなかったのでやり直し。特に問題なし。何が原因だったのやら。ではミッションスタート。戦略マップ上で輸送機が移動し、中央の作戦エリアに入ると戦術マップに切り替わります。が、作戦エリアに入る前に輸送機が撃墜されました・・・。CAP、編成していなかったからなぁ・・・。ガチです。

 ミッション失敗で次のミッションがスタートします。このゲームは、キャンペーンのシナリオはミッションが成功しようが失敗しようが先に進んでいきます。ミッションのやり直しとかありません。時代は先に進むのです。ガチです。

 撃破された機体やキャラは帰ってこない事があります。MIAになります。今回は機体以外は無事に戻ってきました。まあ、作戦エリア外だったからなぁ。うまく味方の支配地域に落ちたのでしょう。

 次のシナリオはCAP不要なシナリオです。前と同じく輸送機にPL2機で挑みます。無事に作戦エリアに到達し、戦術マップが表示されます。ここでちゃんと動くかどうか確認したかったのです。道は長かった・・・。

 戦術マップ上では、まず輸送機を動かします。降下ポイントは自由に選べます。出来るだけ目標に近い所に降下させたいのですが、下手すると輸送機が撃墜されます。ガチです。なので、手前の方で降下。無事に落とせました。輸送機はそのまま離脱します。

 ここまでガチだったのですから、戦術マップ上でもガチです。敵は発見しないと攻撃できません。まあ、グレネードは適当に撃てますが。移動し索敵します。これを2機で交互に繰り返しますが、見つかりません。が、敵の方が見つけてきたのかいきなり撃たれます。このゲーム、CPUが結構賢く、突出した味方機に集中砲火を浴びせてきます。そして、PLは結構脆い。主人公効果なんてありません。ガチです。あっさり2機とも撃破されました。まあ、動作確認が目的でしたから。

 とりあえず爆弾は抱えているけど動くことは確認できました。

 このゲームは戦術級ウォーゲーマーなら気に入ると思います。一方で、美女美少女に惹かれて購入した人は、挫折したんだろうなぁ。工画堂シミュレーションゲームは結構ガチなものが多いです。ホント、1990年代にこれだけのゲームを作っていたことに脱帽です。

 さて、One-inch Tacticsも楽しもう。