ニュースを見ていたら、沼津の市議が市の土地を勝手に駐車場として使っていたので、損害賠償を請求したというのがありました。
昔、死んだ市長から土地を借りたと言って、河原を違法に使っていた男のニュースがありました。市長は死んでいるので死人に口なし。特に契約書なんかもありません。そもそもその河原は河川法上個人所有できない土地だったようです。そういえば近所でも河原に畑を作っていたりしますし、ひどい奴になると河原でウサギを飼育していて堤防に巣穴を作っているケースもあるとか。今回のニュースもそんな感じかなと思って見ていたのですが、どうも違うようです。
元々、その市議の父親の持ち物だった土地は、陸橋と小さい河川に囲まれた細長い土地で、陸橋の拡幅工事のために一度市が全部買い取ったようです。ただし、工事終了後、また土地を買い戻すという契約だったようで、契約書も残っています。今回問題になっているのは、その細長い土地の真ん中の一部が、登記簿上では市の土地になっているという事。市の主張の根拠は登記簿しかありません。で、この土地は道路にも接続していないので、なんで市がこの土地だけ売り残したのか理解できない場所です。思うに登記簿登録時にミスがあったんでしょう。地籍を見ると筆が細かく分かれているようでした。リストを作ったけど、ちゃんと確認せずに登録したんじゃないかな。そんなわけで、市議の主張に一理ありと思ったのですが、市は裁判も辞さずとか言っているようです。多分、市が負けるんじゃないかなぁ。無駄な税金を。
ホント、土地ってトラブルの素ですね。