おかしな議論

 ニュースを見ていたら、川崎の小学校で教員が操作を間違えて5日間プールの水を出しっぱなしにしたそうです。川崎市が校長と教員に無駄になった水道代190万円の半額を賠償請求することにしたら、市役所に批判の電話が相次いだそうです。ニュースでは、市によると賛成者は1~2%ぐらいとか。まあ、賛成する人は市役所に電話なんかかけないので、このマスコミの発表には何の意味もありません。まるでマスコミは批判者が多いと言いたげです。相変わらずマスコミの情報操作は・・・。
 それはさておき、ニュースで市民の声を聞いていました。これもたくさん聞いた中からマスコミの主張に合うものを選びますので、マスコミによる情報操作が行われるところです。で、その中で「教員不足に拍車がかかる」という一部の市民の声が真っ先に取り上げられていました。ここが、マスコミが主張したいところでしょう。が、市長は「教員不足と賠償は別の問題」と切り捨てて賠償請求は取り下げないようです。正しい判断です。
 そもそも、一般の会社で社員が会社に損害を与えたら、普通は賠償請求されるものです。ましてや、小学校のプールの水は市民の税金です。ミスで無駄にしたら賠償請求されるのは当たり前。これが市長がトイレの水を流しっぱなしにして190万円無駄にしたとなったら、市民全員が市長の賠償を求めるはず(それどころかリコールするかも)。同様に考えれば、小学校の教員だから免除とはならないはず。それでも請求額は半分なんだから、市の良心というものです。
 おかしな議論をしているように見えるのは、マスコミの情報操作のためです。注意すべきかな。