『アンナ・コムネナ』(佐藤二葉)

 今日の笑点は、のっけから小朝師匠がかましてくれて大爆笑でした。

 

 さて、アマゾンで中世騎士の本を購入し、今日届く予定でした。が、「配送不能」となっていました。配送の途中で破損したのだとか。取り合えずモノを見せてくれて、相談してもらってもよかったのにと思ったのでした。書籍だから、別に割れるとかするものでもないのに。まあ、変にクレームをつけられるのを回避したのかもしれませんが、返金されるので、また買わないといけません。ガックリと購買意欲が落ちてしまいました。

(追記)

 一日たって、メールで返金ではなく交換になると連絡がありました。もう一回購入手続きする必要はなくなりましたが、3冊購入したのがバラバラに来るようです。

 

 一方、電子書籍で購入すればそんなことはありません。『アンナ・コムネナ』というマンガがあると聞いて、電子書籍で購入して読んでみました。

 アンナ・コムネナはビザンツ帝国の皇女です。私はあまりビザンツ帝国について知りません。塩野七生の『ローマ人の物語』では、最後は東西に分割するところで終わっていた気がします(確か)。また『十字軍の物語』では、ほぼ脇役状態。まあ、十字軍遠征の発端となったのですが。そして『コンスタンティノープルの陥落』では滅亡しています。

 ウィキペディアによると、アンナ・コムネナは1083年~1154もしくは1155年の人で、ちょうど第一回十字軍にかぶっています。有名なのは女性でありながら歴史家として名を残したことでした。そのあたり、作者の佐藤二葉に刺さったようです。父親のアレクシオス一世が死んだ後、弟のヨハネス二世を暗殺して夫を皇帝にしようとしたという女傑です。暗殺は失敗しましたが、ヨハネス二世は寛大な処置をとって修道院に隠棲し、そこで父親の「アレクシオス一世伝」を書いたことで女性歴史家となりました。

 マンガは四コマ漫画の形式をとっています。1ページを4コマにコマ割りして、起承転結を付けています。現在はまだ1巻しか出ていませんので、お父ちゃんは健在です。

 ところで、参考文献が巻末に書いてありますが、塩野七生の『十字軍の物語』は入っていませんね。ちょっと「ラテン人」寄りだからでしょうか。