マスコミの悪意

 ニュースを見ていたら、沖縄戦語り部安里さんが亡くなって1年とのことでした。99歳でお亡くなりになりましたが、98歳まで活動していたとのことで、すごい人だなあと思ったのでした。さらに、牛島司令官のお孫さんが、安里さんの遺志をついて語り部になっているとか。こちらもすごいなあと思いました。

 安里さんが話していたといわれている中で、軍民が一緒に洞窟に隠れているときに、兵士に「子供を泣かすな。泣けば殺す。」といわれてショックを受けたという話が出てきました。「軍隊は、民間人を守らないのだ」と。これを聞いて、なんか違うなと思ったのです。

 隠れているわけですから、子供が泣いて見つかることは避けなければなりません。これは、別に軍隊が自分が生き残るためだけではなく、他の民間人の生死にもかかわることです。軍人として、それを避けるために、涙を呑んで泣く子を殺さなければならなかったのではないでしょうか。まあ、自分が助かりたいためかもしれませんが。

 しかし、マスコミの論調では、「軍隊は民間人を守らない。だから軍隊は・・・」となるわけで、これは、マスコミが自分の都合がいいように、証言者の言葉を視聴者にミスリードさせる手法です。こういったマスコミの悪意が、私は大嫌いです。マスコミこそが国を亡ぼす元であるというマスコミ亡国論を掲げる所以です。まあ、それほど大げさなものではありませんが。

 視聴者がみな頭がよくて、こういったマスコミの悪意を看破できればいいのですが、そうはいきません。こういったことから、軍隊が悪いといった主張をするようになるのは、気の毒というか、あほというか。

 このマスコミの悪意は、視聴者に対してだけではなく、証言者に対しても不誠実です。何とかならないものですかねぇ。

牛歩

 数日前から『1914:Glory's End』をやっていますが、現在第5ターンです。1日1ターンぐらいしか進んでいません。ゲームに慣れたら1ターン10分×両軍でやらないといけないのですが・・・。何故か。考えてみました。

 どうも私はやることがあれば結構早くやるのですが、何をするかが決まらないとグダグダと考え込んでしまいます。このゲームでは、どう展開させるか方向性がまだ見えていません。第5ターンのドイツ軍(後攻)の開始時が下記です(ここで止まっている)。ドイツ軍がナミュールアントワープを攻撃している最中に連合軍がスヘルデ川沿いに戦線を張ってしまっています。まあ、ほとんど防御力2~4の薄い戦線ですが。ただし、イギリス軍団2個が8-10という化け物じみた防御力を誇っています。ドイツ軍の完全戦力軍団でも6-7だというのに。イギリス軍ってそんなに強かったっけ?

f:id:bojptapp:20211112192108p:plain

第5ターン(8月26~28日)ドイツ軍開始時

 フランス軍も17号計画の攻撃を終えて後退し、戦線が整理されています。さて、ドイツ軍はどうするか?といった感じで、先行きが見えていません。ですので、どうも進みが遅くなってしまいます。どこで攻撃するか、どう進むか。考えるのに時間がかかって・・・やがて別のゲームを始めたりします。ダメダメですね。

体重のふしぎ

 血圧が高いので、「血圧手帳」をもらって、毎日血圧と体重を書いています。体重は、家にある体重計で計っています。決まって同じ時間に。

 さて、体重は多少の上下はするものですが、セブンイレブンのサラダのみを食べていれば痩せます。これが結構おいしいので、それだけでも十分なのです。ただし、やはりお腹がすくので基本的には在宅勤務の時だけやっています。

 出社する場合は、途中で「お菓子を」とかできませんので、朝は少し多めに食べています。出勤で電車に乗ったり階段の上り下りしたりして動くのですから。

 そう思っていたのですが、気が付いてしまいました。出社した次の日の朝計った体重は増えている・・・。なぜ?

 朝、少し重めだから?昼はパン2つですが、揚げパンだから?夜は駅そばですが、多めだから?

 出社しないで家にいた方が痩せるのでは。新型コロナが流行って在宅が増えた方が健康にいいかもしれません。

キツネとハリネズミ 再び

 数日前、「キツネとハリネズミ」というタイトルで、『大戦略論』(ジョン・ルイス・ギャディス)の紹介をしました。

 「キツネはたくさんのことを知っているが、ハリネズミは大きいことを一つだけ知っている」
 キツネはいろんなことをやる
 ハリネズミは一つのことを突き詰める

 と、書いたやつです。最初は、この2つのどちらかの話かと思っていましたが、読み進めたら違いました。両方持っていないとダメだということです。

 ハリネズミの持つコンパスで常に目的の方向を見失わず、キツネの感性で様々に変化する状況に対応することが大戦略の要諦です。どちらか一方だけでは目的と手段を混同したり、猪突猛進して崖から落ちたりします。

 また、際限なく広げることができる目的と、有限な手段とのバランスも大事であるとしています。目的が広がりすぎてしまった例としてクセルクセスやナポレオンが挙げられています。たとえ何十万という兵力(手段)があったとしても、状況の変化についていけず、自滅していくことがあるということです。彼らはハリネズミだけしか持っていなかったのです。

 そこで、「二つの相反する考え(キツネとハリネズミ)を同時に持ちつつ、しかもきちんと働く(バランスをとる)」知性が優れた知性としています。

 上記のことを、様々な歴史上の人物の話を交えて描き出しています。なかなか面白い本だったなというのが感想です。

FRANCE SUMMER 1914

 『1914:Glory's End』の第2ターンのドイツ軍まで来ました。第1ターンにリエージュを落とし、これからフランス国内に攻め込むところです。ここで、今後どうしようかということを考え始めました。ゲームに慣れたら自分のターンを10分で終えないといけないという時間制限ルールもありますが、まあ、まだ慣れていませんしね。

 下図が状況です。

 シェリーフェンプランですと点線のように移動しますが、兵力的にここまで延翼できません。モルトケプランなら実線の方です。

f:id:bojptapp:20211109174457p:plain

第2ターン ドイツ軍

 さて、史実ですとマルヌの会戦の前は下図の様でした。第5軍がベルダン要塞に引っかかって第1~4軍がバルジを形成しています。ここで、パリからフランス第6軍がドイツ第1軍の側面を突いてマルヌの会戦が始まります。全体として、ドイツ軍の後方に回り込んで包囲すればカンナエの再現でした。

f:id:bojptapp:20211109174612p:plain

史実の概況(マルヌ会戦直前)

 ところでドイツ軍の計画って、そもそもフランス軍の包囲では?

 そう思った時、この形は今一ですね。むしろ第1~4軍が逆型のバルジにならないといけません。そこで、第1軍と第2軍に頑張ってもらって、下図のようにするのがいいのかなと思っています。そしてフランス軍を包囲してしまいます。元々のプランのように。

f:id:bojptapp:20211109174745p:plain

ドイツ軍の今後の方針案

 「ベルダンなんぞ、竹柵で囲っておけばいいんじゃ!」なのです。

 まあ、うまくいくかどうかわかりませんが。

 

 それにしても、シェリーフェンはパリ西方へ迂回した後、どうするつもりだったんでしょうか。あまり詳しくないので知りませんが、大体の本ではパリ西方までしか矢印がなく、本を読んでもパリを含めてフランス軍を大包囲する、ぐらいしか書いていません。パリが落ちればフランスが降伏すると思っていたのでしょうか。パリを落とした後でもフランスが抵抗するなら、どう考えても、このまま包囲環を閉じようとしても兵力が足らず、またフランス南部からの反撃に弱い気がします。

 

 昔読んだ『ナポレオンの亡霊』(リデル・ハート)では、そもそも敵主戦力撃滅戦略が間違っていたと書かれていた気がします。包囲殲滅を目指しても効果が薄いかもしれません。タイ・ボンバが書いている戦略によると、①パリを落とす、②パリ最終防衛圏に入った後、北に向かって港湾を落とす、③ベルダン、ラングルのVP狙い、の3つが挙げられていました。何れも30VP狙いです。②のパリの方に行ってから北に向かうのは歴史に沿った方法です。私が考えた上記の方針はこれらとは全く違うものです。そう考えると失敗するかもしれませんね。

だいぶ減りました

 とうとう死者が0人とか。ニュースでも新型コロナの話題が最初に来ることがなくなりました。それでも時々クラスターとか言っていますので、油断大敵です。「天災は、忘れたころにやってくる」とは寺田寅彦の言葉とされていますが、寺田寅彦が言ったとか書いたという記録はないそうです。私が住んでいた所の近くの川にも、この言葉の石碑が立っていましたが、寺田寅彦は言っていないんだがなぁ、と思いながら通勤していました。有名人だとなんか言ったような気になるというアレです。マリー・アントワネットの「パンがないならお菓子を食べればいいのに」という奴です。気を付けないといけません。ちゃんと調べないで話を広げるのは、昨今危険です。

 まあ、このまま新型コロナが収まればいいのですが、同じコロナウィルスのインフルエンザの季節になります。インフル君もここの所新型コロナに押されているので、今年の冬こそはと思っているかもしれません。

 世の中、危険がいっぱいです。

見えないところ

 定期健康診断で眼底出血があると指摘されましたので、眼科に通っています。眼底出血があるとその部分が見えなくなるので、広がると失明の危険があるとか。ちなみに、その原因として高血圧もあるようで、こちらも内科で治療しています。

 さて、実際の生活ではどうかというと、これが全く自覚症状がありません。両眼ともひどい近視ではありますが(小さい頃から)、両眼で見ても片眼で見ても見えないところはありません。もちろん、盲点はありますが。

 眼科で視野検査というのをやりました。これは球体に空いた穴から中を覗きます。まっすぐに見ながら、球体内部で光が見えたらボタンを押すという。聴力検査の眼力版のようなものです。結構アナログです。で、この光の明るさがいろいろ変わりつつ、球体内部の半分ぐらいをランダムに光ります。見えたらボタンを押すのですが、可能な限りまっすぐ前を見ながら光を感知しないといけません。結構難しい。見えた気がしてボタンを押したり、見えてもボタンを押すのが遅れたり。大体10分ぐらいやるのですが、集中もしないといけないので疲れます。

 その結果、やはり出血のある所は見えていませんでした。全然わかりませんでした。

 ふと、思ったのです。

 これは目が見えていないところを検査していますが、心も同じように見えていないところがあるのかもしれません。とはいえ、自己検査では見えていないところを見つけるのは難しい。やはり、客観的な検査(忠告とか)が欲しいところですが、そういうことを言ってくれる人ってなかなかいません。さほど親しくない知人はもとより、友人ならなおさら関係を壊すことを恐れて忠告しないケースが多いように感じます。

 となると、やはりいろいろな本を読みながら、自分に投影して考えることが必要なのでしょうか。