見えないところ

 定期健康診断で眼底出血があると指摘されましたので、眼科に通っています。眼底出血があるとその部分が見えなくなるので、広がると失明の危険があるとか。ちなみに、その原因として高血圧もあるようで、こちらも内科で治療しています。

 さて、実際の生活ではどうかというと、これが全く自覚症状がありません。両眼ともひどい近視ではありますが(小さい頃から)、両眼で見ても片眼で見ても見えないところはありません。もちろん、盲点はありますが。

 眼科で視野検査というのをやりました。これは球体に空いた穴から中を覗きます。まっすぐに見ながら、球体内部で光が見えたらボタンを押すという。聴力検査の眼力版のようなものです。結構アナログです。で、この光の明るさがいろいろ変わりつつ、球体内部の半分ぐらいをランダムに光ります。見えたらボタンを押すのですが、可能な限りまっすぐ前を見ながら光を感知しないといけません。結構難しい。見えた気がしてボタンを押したり、見えてもボタンを押すのが遅れたり。大体10分ぐらいやるのですが、集中もしないといけないので疲れます。

 その結果、やはり出血のある所は見えていませんでした。全然わかりませんでした。

 ふと、思ったのです。

 これは目が見えていないところを検査していますが、心も同じように見えていないところがあるのかもしれません。とはいえ、自己検査では見えていないところを見つけるのは難しい。やはり、客観的な検査(忠告とか)が欲しいところですが、そういうことを言ってくれる人ってなかなかいません。さほど親しくない知人はもとより、友人ならなおさら関係を壊すことを恐れて忠告しないケースが多いように感じます。

 となると、やはりいろいろな本を読みながら、自分に投影して考えることが必要なのでしょうか。