FRANCE SUMMER 1914

 『1914:Glory's End』の第2ターンのドイツ軍まで来ました。第1ターンにリエージュを落とし、これからフランス国内に攻め込むところです。ここで、今後どうしようかということを考え始めました。ゲームに慣れたら自分のターンを10分で終えないといけないという時間制限ルールもありますが、まあ、まだ慣れていませんしね。

 下図が状況です。

 シェリーフェンプランですと点線のように移動しますが、兵力的にここまで延翼できません。モルトケプランなら実線の方です。

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第2ターン ドイツ軍

 さて、史実ですとマルヌの会戦の前は下図の様でした。第5軍がベルダン要塞に引っかかって第1~4軍がバルジを形成しています。ここで、パリからフランス第6軍がドイツ第1軍の側面を突いてマルヌの会戦が始まります。全体として、ドイツ軍の後方に回り込んで包囲すればカンナエの再現でした。

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史実の概況(マルヌ会戦直前)

 ところでドイツ軍の計画って、そもそもフランス軍の包囲では?

 そう思った時、この形は今一ですね。むしろ第1~4軍が逆型のバルジにならないといけません。そこで、第1軍と第2軍に頑張ってもらって、下図のようにするのがいいのかなと思っています。そしてフランス軍を包囲してしまいます。元々のプランのように。

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ドイツ軍の今後の方針案

 「ベルダンなんぞ、竹柵で囲っておけばいいんじゃ!」なのです。

 まあ、うまくいくかどうかわかりませんが。

 

 それにしても、シェリーフェンはパリ西方へ迂回した後、どうするつもりだったんでしょうか。あまり詳しくないので知りませんが、大体の本ではパリ西方までしか矢印がなく、本を読んでもパリを含めてフランス軍を大包囲する、ぐらいしか書いていません。パリが落ちればフランスが降伏すると思っていたのでしょうか。パリを落とした後でもフランスが抵抗するなら、どう考えても、このまま包囲環を閉じようとしても兵力が足らず、またフランス南部からの反撃に弱い気がします。

 

 昔読んだ『ナポレオンの亡霊』(リデル・ハート)では、そもそも敵主戦力撃滅戦略が間違っていたと書かれていた気がします。包囲殲滅を目指しても効果が薄いかもしれません。タイ・ボンバが書いている戦略によると、①パリを落とす、②パリ最終防衛圏に入った後、北に向かって港湾を落とす、③ベルダン、ラングルのVP狙い、の3つが挙げられていました。何れも30VP狙いです。②のパリの方に行ってから北に向かうのは歴史に沿った方法です。私が考えた上記の方針はこれらとは全く違うものです。そう考えると失敗するかもしれませんね。