船頭多くして船山に上る

 最近の仕事は開発中のソフトのテストです。いくつかのテストパターンを流して処理の結果を見ます。うまくいかないときはプログラムのソースコードを見ますが、他の人が作ったものなので解読に四苦八苦しています。

 通常はいくつもテストをすると何らかの傾向が出るものですが、今やっている問題はテストサンプルを増やすと処理結果がいくつも出るという感じです。傾向が読みづらい。ソースを見ながら原因を追究していますが、頭がこんがらがってきています。こういった原因究明は好きなのですが。

 この状況、例えれば2D振って傾向を見る感じです。普通はサンプル数を増やすことで傾向が見られます。2Dを1回振った(サンプルが1つ)だけでは2Dの傾向はわかりません。ピンゾロが出たら、「このダイスは2しか出ない」となってしまいますが、数多く振れば7を最頻値としたガウス分布になります。まあ、ピンゾロ魔人が降らない限りは・・・。で、現状はこういったガウス分布にならず、かといってピンゾロ魔人が振っているわけでもなく、バラバラな出目が出ている感じ。

 ゲームを作る時の資料も同じですね。多ければ多いほどいいというわけではありません。特に記録があやふやな古い時代の場合は。とはいえ、その解釈をするのも楽しいのです。