トンガに関する酷いマスコミ報道

 正確さよりセンセーショナルさを強調した報道が多いです。「噴火で陸地消滅」と言った語調が多いのですが、ひどい事実歪曲ですね。

 大体どの報道でも12月の衛星写真と噴火後の衛星写真を並べて250ha余りの陸地が消滅したとか言っています。しかし、1月7日(だったかな?)の写真では、既に火口を含む中部が水没していますので、今回の噴火で消滅したわけではありません。元々この部分は海だったのですし。そもそも、噴火ではなく水蒸気爆発だったかもしれません。火口はすでに水没しているのですから。まあ、私は専門ではないので、どっちかはわかりませんが。

 それにしても、どうしてこう、不正確な情報で注目を浴びようとするのでしょうかね。さらに、その主張を強固にするためか、大学の先生をコメンテータにしていましたが、この先生の専門とは違うようで、今一自信がない感じの口調で変なことを言っていました。60kmも離れた島に火砕流が届くわけがありません。間に海がありますよ。そもそも火口は水没しています。低いところから高い所へは流れていきません。

 あまりの酷さにテレビを切ってしまいました。呼ばれた先生も気の毒に。

 センセーショナルさを求めるあまり不誠実なマスコミこそ国を亡ぼす元になると、改めて感じました。