ヴィンランド・サガ最終巻

 ズーっと読み続けてきた「ヴィンランド・サガ」(幸村誠)が、ついに最終29巻が発売されました。まあ、その前の「プラネテス」から読んできたのですが。

 平和な国ヴィンランドを求めて北米大陸に移住したトルフィン達でしたが、ついにネイティブ・アメリカンと戦争になりました。で、戦いを放棄したトルフィンの決断とは?という感じで始まりました。

 読んでいて、エイナルが我々一般人と一番近いなと思ったのでした。戦いを怖がり、そのくせ進んで戦いを求める。人を殺せば、その罪悪感にさいなまれる。それでも、エイナルの最後の決断と同じ事を我々はできるのだろうか。

 後、本宮ひろしの「夢幻の如く」の最後も思い出しました。北米大陸で大酋長になった織田信長が、息子の夢暴丸に「この土地に(ヨーロッパ)人を入れてはいかん」とか言っていた気がします。

 アメリカ大陸にヨーロッパ人が入植しなければ、ネイティブ・アメリカンは平和に暮らしていたんじゃないか、という話をする人もいます。が、本当にそうかな?と思うのです。ネイティブ・アメリカンだって他の族と争っていただろうし、同胞内でも殺人事件はあった事でしょう。そもそも、生物は、植物だってショバを争うのです。生物は争うようにできているのではないかと思います。その中でも、共存できる関係は構築できるのでしょう。樹木と下草の様に。これはけっして上下関係を意味しません。

 最後に幸村誠は「人類は何歳ぐらいか」と問うています。3歳ぐらい?とか。そうかもね。でも、大人になる未来はないんじゃないかな。