「オカルト武将・細川政元」(古野貢)

 細川政元は、応仁の乱の東軍の大将だった細川勝元の息子です。昔、NHK大河「花の乱」でも大活躍。勝元は野村萬斎が演じていましたが、政元は今井雅之でした。印を組んで「きぇぇぇぃっ!」とか言って飛び上がろうとしていたシーンが印象的でした(確か)。まあ、オウムの松本の空中浮揚みたいなことですね。

 そんなこともあって、興味はあったのです。書店でこの本を見つけて、つい買ってしまいました。帯には「戦国時代を始動させた革命児は、すべてが規格外!」とか書いてあります。私がびっくりしたのは、この人、比叡山を焼き討ちしたんだそうです。しかも信長よりも面積が広かったらしい。でも、当時の文献には、ほとんど触れられていないそうな。

 この本では、ちょっと政元に好意的に見ている感じがしますし、事実かどうか不明な所もありますが(どっちかと言えば著者の感想っぽい)、政元やポスト応仁の乱の空白の時代について研究が少しずつ進んでいるのが分かります。