GMT「Flying Colors」を持っているのに、あまり帆船時代の海戦についてよく知らないので、勉強しようと思ってこの本を買いました。
59の海戦について、数ページの概要と絵や写真が載っています。副題に「レパントの海戦からフォークランド紛争まで」と書いてあるのですが、一番古い海戦はレパントの海戦(1571年)ではなく、サンドウィッチの海戦(1217年)でした。レパントから遡る事350年ぐらい前です。
読んでいて、海戦場所の地図がなかったり、海戦時の各艦の配置図がなかったりで、あまり参考になりませんでした。また、絵や写真とキャプションの内容が違っていたり、日付が間違っていたりして、どうなんだろう。
原文ではなく翻訳の方の問題ですが、艦名に「号」が付いているのです。ただし日本の空母を除きます。まあ、帆船時代のものは「号」が付いていてもさほど違和感はありませんが、第二次大戦のものだと「ホーネット号」とか「ニュージャージー号」とか、少し違和感があります。それどころか「那智号」とか違和感ありまくりです。空母は「赤城」なのに・・・。
また、「巡洋艦」と書く所を「巡洋船」となっている個所が時々あったりで、今一和訳の質が良くないような。
そんなわけで、あまりよい本ではなかったかな。こういう海戦があったというのはわかりましたが。