「人狼村からの脱出」(SCRAP)

 リットーミュージックから出版されているゲームブック版のリアル脱出ゲーム「人狼村からの脱出」をプレイし終わりました。

 時は1892年5月。架空の王国ポトルーシの北西のウクメル村で、15世紀に(ゲーム上)実在した巫女を調査していた考古学者ハリー・カシャッサからの依頼で、「天空の孤島」といわれるウクメル村に来た探偵が主人公です。カシャッサの依頼は、巫女の予言にある人狼の被害を未然に防ぐことでした。しかし、主人公が村についた時、村から外界に出入りする唯一の橋が谷底に落ちてしまったのです。そして始まる人狼事件。

 と言う訳で、パラグラフ式のゲームブックと謎解きが融合したものです。パラグラフなんて、ずいぶん久しぶりです。昔は結構やったのですが、今プレイすると・・・めんどくさい。何と言うか、昔はパワーがあったなあ。今は、本のあちこちを開くのが面倒だと思うようになってしまいました。劣化かな。いや、老化かな。

 謎は難しいものはあまりなかったのですが、ゲームの設定と内容が今一合わない所がありました。ポト「ルーシ」なので、勝手に東欧の話と思っています。キャラ名も西洋風ですし(ロシア風ではないですが)。で、硬貨に稲穂はどうもねぇ。小麦の穂にして欲しい所です。それよりも、1892年には無い、と言うより、現代の技術を謎のネタにしないでほしかった。リアル脱出ゲームというのは、いわゆるごっこ遊びです。没入感が肝です。なのに、技術レベルが違う謎があると没入感が減ります。まあ、第1弾なのでこなれていなかったと思う事にします。

 このシリーズは4冊出ていて、それ以外も3冊の脱出ゲームブックがあります。残りは6冊。そのうちプレイするでしょう。